「ブラジャーVSレーシングカー 2」

ワコール弁護士団が叩き潰した日本の自動車レースの夢
-digest版-
クルマ作りの苦労以外に、特にトラブルもなく過ごしてきた我が人生の、まさに、大団円とも言うべき時に勃発した奇妙奇天烈な事件のおかげで、悔しくて、無念で、体が震えるほどの怒りに身を焦がし続けてきた10年間でしたが、最も私を苦しめてきたのが世間の無関心と誤解でした。35年も前に被害を訴えたジャニーズのメンバーも同じ思いをしてきたと思いますが、世間の社会的強者への忖度は想像を絶しました。
ちなみに、係争相手はワコール塚本家の次女である塚本洋子氏であり、1992年に結婚し2013年に離婚しています。ワコール塚本家と言えば著名な実業家であり資産家であることは事実ですが、だからと言って何をしても良いという訳ではありませんから、私は事件の真相を訴え続けてきましたし、ドキュメンタリーの「クラッシュ」「クラッシュII」や自筆の『ブラジャーVSレーシングカー』を出版して周知を図ってきたものの、どこからも誰からも見向きもされず、独り、地団駄を踏み続けてきました。
さりとて、このまま私が泣き寝入りしたら、7億円以上を取られたうえ、まだ数億円を取られる可能性がありましたし、「借金男」の濡れ衣を着せられたままになってしまいますし、塚本側が喧伝する嘘八百の誹謗中傷に、将来、私の子供たちが後ろ指を指される可能性も高いし、何よりも、詐欺師どもが高笑いしたまま幕を降ろすことになってしまいます。
11年も戦い続けていましたから「まだやってんの?」という人もいましたが、10年目の去年(2022年)、まだ取られる可能性の高かった数億円に関しては解決しましたので無駄ではありませんでしたし、まだまだ名誉の回復には努力を続けるつもりですから、私がギブアップすることは有り得ません。
さりとて、後期高齢者となった私がいつまで生きているかも分かりませんから、備忘録というか遺書というか、残された家族が、あらゆる誹謗中傷を論破できるように、この事件の真相を忠実に記録したのが『ブラジャーVSレーシングカー 2』です。
ぜひ、皆様にも読んでいただきたいのですが、しかし、かなり長文なので、ほとんどの方に読んでいただけないと思いますから、ガイドブックとして20分で読めるように圧縮した『ブラジャーVSレーシングカー 2 -digest-』(本書)を付録に付けておきます。
上っ面に惑わされているほうが都合の良い方は読む必要がありませんし、真実を知りたい方はご一読ください。読後は見方が180°変わることは請け合いです。

事件の概要です。信じられないでしょうが事実です。

私と洋子氏の夫婦は結婚から20年目の2012年2月に別居しますが、まだ婚姻中の10月に、突然に洋子氏が弁護士を投入してきたことから紛争が勃発します。特に問題があった訳でもない夫婦の離婚話に突然に登場してきた弁護士は、洋子氏の兄の塚本能交氏が差し向けた、ワコールの代表顧問弁護士であり監査役である竹村葉子弁護士率いる7名の弁護士団という異様なほど強力な体制でしたから、当初は、理由も解らず戸惑うばかりでしたが、目的は金でした。
私が死んだ時の洋子氏の相続税負担を軽くするために、あらかじめ、私の資産(約10億円)を洋子氏の名義を借りる形で変えていくという、一方的に洋子氏にだけにメリットのある相続対策を実施していたところ、離婚の可能性も出てきたため、そうなると洋子氏が相続人から外れることになりますから、これらの相続対策を原状回復(名義を私に戻す)しなくてはならなくなります。
しかし、既に洋子氏は、それらの私の資産を様々に活用していましたから、返したくなかったのか返せなかったのかは知りませんが、返さないことを決意し、収奪を目的に、大弁護士団を投入する運びになった訳です。
ここからの紆余曲折は簡略化してお伝えするのが不可能なほど複雑怪奇ですから、ジャンプして結果まで飛びますが、話し合いでは解決せず裁判に至り、洋子氏と大弁護士団の嘘八百の主張だけを信じ込む裁判所の異様なほど偏った判断によって敗訴となり、全てを取られてしまいます。
あのお金持ちの洋子さんが夫の資産を奪う訳がない。あの洋子さんが嘘をつく訳がない。林は裁判で負けているんだから洋子氏が正しいのだろう。林の方が金を取りに行ってるんじゃないか?ここまでだけでも様々な疑問が噴出していると思いますが、実際には、世間にありがちな欲得まみれの骨肉の争いとは次元の異なる、悪辣で恥知らずで卑劣極まりない想像を絶する収奪劇が展開され、終始、「そんなはずはない」と後手後手に回る私は完膚なきまでに叩きのめされてしまいます。
信じられない話だと思いますから『ブラジャーVSレーシングカー 2』では、推測や予断を、一切、排除して、証拠をもって証明できる事実だけを積み重ねて真実を伝えようとしていますが、洋子氏の嘘があまりに多いために非常に長文となっていますので、本書(-digest-)では、本事件の一部である株の件だけにスポットを当てて、しかも、思い切って簡略化して解説していきたいと思います。

<すぐ解る「相続対策」と「名義株」>

本事件では相続対策や手法としての名義株がキーポイントとなっていますが、もともとがグレーゾーンの話なので解りにくいと思いますから、本編で詳しく説明しています。

<取られた不動産売却益について>

本事件は株だけではなく不動産にまで及んでいますが、これも株の件と同様、全て嘘で構成された捏造ストーリーを展開して収奪されており簡単には説明できませんから、本編で詳しく説明しています。

<是非、本編(『ブラジャーVSレーシングカー 2』)をお読みください>

洋子氏の常軌を逸した振る舞いは想像を絶しますから、是非、本書を最後まで読んでいただけますようにお願いいたします。

「スーパー税理士」の岡本先生

この事件の全ての仕掛け人が税務の岡本先生でしたから、まず、ここからお話ししないと始まりません。岡本先生には、若いころから私も洋子氏も、会社も個人も全ての税務/財務を頼り切っていましたから極めて密接な関係でした。現在は無理ですが、当時は、税務署と癒着と言える関係を構築して普通では考えられない処理をすることから、我々の間では「スーパー税理士」と呼ばれていました。特に洋子氏は母からの相続対策をお願いして異次元のメリットを享受していますから、足を向けて寝られない人でした。
その全てを知る岡本先生に離婚時の財産処理を任せたら全てを返さなくてはならなくなる洋子氏は、なんと、大恩ある岡本先生を排除して、今までの経緯を全く知らない弁護士を、それも異様なほどの大弁護士団を投入してきます。常軌を逸した発想です。

<岡本先生の証言>

岡本先生は、指導者であった自分を排除してまで私の資産の収奪を図る洋子氏に怒って、裁判所に事実を伝える陳述書を出しており、結果的に洋子氏の主張の全てを否定する内容となっています。しかし裁判所は、この証言を完全に無視してしまいます。

<岡本先生が出してくれた塚本家の脱税の記録>

後半になって、よりエスカレートする洋子氏の強欲な振る舞いに怒った岡本先生は、本来は守秘義務のある塚本家の相続対策(脱税)の全容を記録した段ボール箱一杯の資料を提供してくれましたから、金の動きは円単位まで把握しています。その後、逝去されました。

塚本一族の大脱税

「洋子さんに限って」と信じ込んでいる方に、少し残念な現実をお知らせしておかなくてはなりません。塚本家では、1998年に洋子氏の父である塚本幸一氏が亡くなった時に巨額な相続税(子息3人だけで13.3億円)を徴収されたので、驚いた洋子氏は、その後の母の良枝氏からの相続対策を岡本先生に依頼し、その指導に従い洋子氏が家族を主導するという形で大胆な相続対策(簡単に言えば脱税です)を展開し、その結果、15億円の資産を消し去るという尋常ならざる成果を収めています。
もう時効ですから塚本一族の方は枕を高くしてお休みいただいて結構ですが、手口としては悪辣ですし、家族が脱税と理解して偽装書類への署名捺印を繰り返すなど、一家総出の違法行為が常態化していた事実は明らかですから、もともと、そういう感性の人たちであることは頭に入れておいてください。

<1998年の塚本幸一氏からの相続>

岡本先生が洋子氏に頼まれて塚本幸一氏の相続対策に着手した直後に塚本幸一氏が亡くなってしまったので手遅れになり、さすがの岡本先生も打つ手が無いままに、子息3人には13億3000万円の相続税が課税されました。しかし、内容は知りませんが、塚本良枝氏の相続税に関しては岡本マジックが使われたようで、26億5000万円の相続に対して5000万円という有り得ない金額で収まっています。マジックなのでネタはありますが見えません。

相続財産相続人相続額相続税
52億円塚本良枝氏26億5000万円5000万円
塚本能交氏10億円5億5,000万円
塚本真理氏6億3000万円3億4000万円
塚本洋子氏8億1000万円4億4000万円

<2009年の塚本良枝氏からの相続>

驚いた洋子氏は、次に控える母からの相続対策を岡本先生にお願いし、名義株を始めとするあらゆるテクニックを駆使して、普通では考えられない大胆な節税という名の脱税を成功させます。26億5000万円を相続した良枝氏の財産は、その後も、配当や家賃収入で増え続けているはずなのに、逆に、亡くなるまでの11年間に15億円がかき消されて11億円に圧縮されいます。

相続財産相続人相続額相続税
11億円塚本能交氏2億円6000万円
塚本真理氏2億6000万円8000万円
塚本洋子氏3億8000万円9000万円
塚本 昇氏2億5000万円9000万円

結果、相続税はトータルでも3億2000万円で収まっていますから塚本幸一氏からの相続と比較すれば、その差は歴然としています。

塚本家の相続対策における名義株の活躍

<最初の名義株>

岡本先生の相続対策は多岐にわたっていましたが、中でも名義株は常套手段となっていました。1999年に良枝氏からの相続対策が始まった時の洋子氏への最初の指示が、(株)良幸(幸一氏と良枝氏から取った名前で、当時は良枝氏が社長を務めるワコールの持ち株会社でした。良枝氏の死後は洋子氏が引き継いでいます)の良枝氏の持ち株を私の実の姉の名義を借りて名義変更しておくこと(名義株)でしたし、実際、洋子氏は1000万円の現金を持って川崎の姉のもとを訪ねて手続きを実施していますから主犯であり実行犯でした。それをきっかけに、洋子氏が主導する形で親戚の名義を借りたり私に贈与したりと、ますます拡大し常態化していきます。

<私名義の良枝氏の株>

中でも、良枝氏の株を私の名義に変えていた手口は悪質です。洋子氏は、私に無断で母の(株)良幸株を私に贈与し、母の死後、また私に無断で洋子氏に贈与した形で戻して相続税を脱税していました。株の贈与には取締役会の承認が必要なので、この11回におよぶ名義変更手続きの書類には、良枝氏をはじめ能交氏や真理氏(洋子氏の姉)も署名捺印しており、塚本一族がこぞって脱税のための偽装書類と知りながら積極的、常習的に関与してきた実態が見えてきます。

<良枝氏から私への株の贈与(私に無断で行われている)>

日 付株 数
2001年2月28日1,500
2002年4月1日810
2003年4月1日670
2004年4月1日680
2005年3月1日510
2006年10月12日460
2007年1月31日600
2008年10月10日580
合 計5,810株

<私から洋子氏へのリターン(私に無断で行われている)>

日 付株 数
2009年12月15日450
2012年5月18日560
2012年5月18日560
合 計1,570株

良枝氏が2009年4月に亡くなった後、計画通り、洋子氏へのリターンが始まります。これで脱税は成功です。しかし、その後、この事件が勃発したために、勝手に名義を変えると犯罪になりますから、ここは推測になりますが、介入していた弁護士が注意したのか止まります。しかし、私の名義のままでは始末がつきませんから、2015年になって名義を戻すことに協力しろという要求が来ます。それにしても、洋子氏の名義にしていた童夢の名義株は「もらったもので私(洋子氏)のもの」と取り込み、洋子氏自らが作った私名義の(株)良幸の名義株は「出捐者は私(洋子氏)なので私(洋子氏)の名義に書き換えろ」と要求している訳ですから、筋も道理も通りませんし、第一、贈与して名義を変えているのですから出捐すらしていません。
事件勃発後10年経った2022年になって、この私名義の(株)良幸の名義株と童夢の25%の株を交換する形で取り戻すことに成功しています。
まあ、取られた一部を取り戻したに過ぎませんが、詳しくは下段の「最後の最後のどんでん返し」を参照してください。

童夢の子会社の東レへの譲渡と「童夢と林みのるの最後の夢」

この紛争が勃発する少し前の2011年頃、私は引退を決意していました。その頃、童夢は無借金経営を達成していましたし、かなりの資産も保有していましたから、ハワイの別荘と60フィートのクルーザーでの釣り三昧という生活も頭をよぎっていたものの、やはり、そういう真面な終わり方にはならず、最後に気宇壮大なプロジェクトをぶち上げて大団円を飾ろうと考えるようになっていました。この計画は、社内では「遺作プロジェクト」と呼ばれておりましたが、私は「童夢と林みのるの最後の夢」と名付けていました。詳細は本編を参照してください。
そのプロジェクトには今までとは桁違いの資金が必要でしたが、引退を予定している私が借金も出来ませんから、童夢の稼ぎ頭であった優良な子会社である「童夢カーボン・マジック(DCM)」を東レに譲渡して売却益を投入することにしていたところ、その売却益の多くを洋子氏に奪われて「童夢と林みのるの最後の夢」が破綻してしまったという訳です。
つまり私は、稼ぎ頭であった優良な子会社を失い、売却益を洋子氏に取られ、目的のプロジェクトが崩壊して、老後の10年間を無益な戦いに浪費させられてきた上、巷では、私の方が塚本家の資産を取りに行っているように噂されているのですから、世も末です。

どちらかが正直者で、どちらが大嘘つきという解りやすい話です

本事件、私の主張と洋子氏の主張は真逆ですから、どちらかが大嘘つきということになります。「私を信じてくれ」なんて臭いセリフは言いませんが、ちょっと色メガネを外して真実が何かを直視していただけば、自ずから、どちらが大嘘つきかは見えてきます。ただ、都合上、目を背けたい方が多いのも現実なので、そのあたりはご自由に。

全て公式記録に残る洋子氏の言葉

洋子氏の嘘を暴く根拠は山ほどありますが、正確を期するために、また、言った言わないの水掛け論を避けるために、本書では、洋子氏の主張の全ては裁判における公判記録に残っている公式な主張から引用しています。この公判記録は誰でも閲覧できますから、洋子氏が言うはずがないと思う方は、どうか確認してください。文中、「林氏がくれると言った」のように「太字」で表している部分は全て公式記録に残る洋子氏の主張です。

洋子氏の主張の全てに、一切の証拠がありません

全てが嘘ですからすべてに証拠がありません。それがこの事件の全てです。それにしても、10の主張のうちの2〜3が嘘というケースは、まま、あるかもしれませんが、洋子氏のように、全てが嘘という人の話を聞くのは初めてです。

洋子氏に奪われた私の資産と明らかな金の流れ

通常、この種の事件における加害者と被害者の要件として、どちらが損をしてどちらが得をしたかが重要なポイントになると思いますが、本事件において、金は一方的に私から洋子氏に流れており、それは各種帳票類から明らかであり、金の流れ自体は洋子氏も認めていますから疑いを差しはさむ余地はありません。それでも洋子氏の主張が正しいというのなら、さしずめ私は「大金を奪われた加害者」ということになるのでしょうか?
洋子氏がどれほど嘘を並べ立てようが屁理屈をこねようが、洋子氏は、何の努力もなしに、何のリスクを負うこともなく、実際に、これだけの大金が私側から洋子氏に流れていたという事実は頭に入れておいてください。

相続対策を目的に私側から洋子氏に流れた金洋子氏が懐に入れた金洋子氏の収奪理由
(株)童夢カーボン・マジック(DCM)株
私が費用を負担(実際の出捐者は私)して3回に分けて計180株を洋子氏に名義変更していた名義株です。
DCMを東レに売却したので、その売却益の3億1000万円が名義人である洋子氏の口座に振り込まれ、そのまま取られてしまいました。「何回もお金を貸して返していないからくれたと思った」と理由付けしていますが身に覚えがありませんし証拠もありません。
童夢株25%
これも私が購入資金を負担(実際の出捐者は私)して洋子氏に名義変更していた名義株です。
この時価3億円の株も「もらった」と言い出して返さなくなっていましたが、最後の最後に取り返すことが出来ました。後段で説明します。 同 上
米原土地(童夢本社用地)
岡本先生の指示により、洋子氏が2億円を銀行から借り入れて購入して、返済資金として童夢から地代として相場の3倍にあたる月額180万円を支払い続けていましたから、10年で清算を完了させる計画でした。
清算開始8年目に東レに売却したので既に1億8000万円を清算していました。その売却益の2億5000万円が名義人である洋子氏の口座に振り込まれ、そのまま返さなくなっていますから、洋子氏は2億3000万円の粗利を得ています。 「童夢に買えるだけのお金が無かったから買って貸してあげた」と主張していますが、洋子氏が買えたのは童夢からの返済が保証されているからであり、論理的にあり得ません。
宝ヶ池の旧童夢本社
記念のために保存していましたが、これも米原と同様に1億円で洋子氏が購入し、童夢からの空家賃や店子を入れることにより月額170万円を得られるようにしていましたから、わずか5年で清算を完了させる計画でした。
私は童夢発祥の地の保存に拘っていたので強く返還を求め続けていましたし清算も終了していましたが、洋子氏は、ペットショップに(推定)2億2000万円で売り飛ばしてしまいましたから約2億2000万円の粗利を得ています。 「必要ないのに無理やりに買わされたものであり私(洋子氏)のもの」と主張。20.4%の利回りを設定していた好意的な配慮からも解るように、無理に売り付ける必要は皆無。
洋子氏が懐に入れた金の合計
洋子氏が租税公課等を負担しているケースもありますから、この数字がそのまま洋子氏の懐に入ったというわけではありませんが、私の被害額としてはこの数字となります。
被害額の合計は10億6000万円となりますが、最終的に童夢株を取り戻していますから被害額は約7億6000万円となります。 相続対策以外に、これほどの私の資産を洋子氏の名義に変えていく必要はどこにもありません。

10000歩譲って私が洋子氏に借金があったとして、その形に取っていた株が何億円にもなったら、普通、利子くらいは取っても、貸していた以上は返しませんか?
また、米原不動産については、洋子氏に払っていた高額の清算費用で十分に購入できるのですから、お金がなかったから買ってもらって相場の3倍の地代を払い続けていたなんてストーリーは成り立ちえませんし、宝ヶ池不動産は私が所有していましたが、童夢から払い続けていた空家賃だけで童夢が購入することが出来ますから、洋子氏に無理に買わせる理由がありません。荒唐無稽な言い訳ですが洋子氏が言えば裁判所さえ信じてしまいます。

名義株に的を絞って嘘を暴いていきます

皆様にも様々な疑問が生じているものと思いますが、その全てに回答していると長くなりますので要点だけに止めます。

<洋子氏は相続対策/名義株に精通しています>

これまで説明してきたように洋子氏は相続対策にも名義株にも精通していました。そのうえで、名義株を「もらった」は通用しないので、あろうことか「相続対策とは知らなかった」「相続対策とは聞いていない」「相続対策などしたこともない」「岡本先生に相続対策の相談などしたこともない」等との大嘘を言い出しますが、前段の塚本一族の大脱税でも解るように有り得ません。

<株に関する矛盾した主張>

「株式について、洋子氏が実質的に出資金を負担した分は元から洋子氏のもの」と主張する一方で「実質的に出資金を負担していない分についても、いずれも贈与が成立しており売却代金は全て洋子氏のもの」と主張していますが、実際には一銭も負担していませんし、名義株が勝手に贈与になることは絶対にありませんから、全てが嘘です。

<「何回も金を貸して返していない」は有り得ません>

洋子氏は、童夢と童夢カーボン・マジックの名義株を収奪する理由として「母(良枝氏)も私(洋子氏)も何回も金を貸して返していないからくれたと思った」という嘘をでっち上げて繰り返し主張していますが、あり得ない絵空事ですから、何回も何回も証拠を示せと要求しているのに何も出てこないまま、裁判所は、ただただ洋子氏の口から出た言葉のみを信じて「供述は具体的であって、特段不都合な点もなく信用できる」と私が借金していたことを認めてしまっています。誤審以前の問題です。その他の反証は本編を参照してください。

<「株は返す」という嘘>

紛争の当初、洋子氏は何回も「株は返す」と表明していましたから、信用していた私はM&Aを実施してしまいましたし、手続き上の利点から洋子氏の名義のまま東レへの譲渡を実行してしまいましたが、罠でした。その結果、株と不動産の売却益の5億6000万円が洋子氏の口座に振り込まれましたが、手のひらを返したように「気が変わったから返さない」と言い出し、あげくには「最初から私(洋子氏)のものと言っていた」と言い出し取り込んでしまいます。つまり、「株は返す」→「気が変わった」→「最初から私のもの」と変わっていますからどれかが嘘ですが、洋子氏の場合は全てが嘘です。

<私の姉の名義株作成にまつわる嘘>

私の実の姉の名義株の作成について洋子氏が実行したことは明白なのに、裁判においては「相続対策などしたこともない」と言った手前、自分がやったとは言えなくなり「母と岡本先生が決めて、私(洋子氏)は指示に従っただけ」と草葉の陰の母に罪を擦り付けますが、本人尋問で追及されると、一転して「私(洋子氏)はしていないから岡本先生だと思う」と岡本先生に押し付けてきました。このように、同じ裁判の中でも供述が二転三転して矛盾だらけですが、裁判官は見て見ぬふりを貫きます。

<パラドックス>

洋子氏は、その主張の何割かを占めるほど「岡本先生が言った」として自らに都合の良い話(「岡本先生は相続対策とは言っていなかった」などの我田引水な嘘が100回は出てきます)をしていますが、「岡本先生が言った」ことが事実なら、岡本先生は証言で洋子氏の主張を全て否定しているのですから洋子氏の主張は全て嘘ということになりますし、一方で洋子氏は、岡本先生の証言を否定するために「岡本先生の言うことは信用できない」と否定していますから、そうであれば洋子氏の主張の全てが虚偽と言うことになり、世間では、これをパラドックスと言います。簡単に言うと嘘です。

<弁護士委任日の嘘>

普通の嘘が便宜上の産物だとしたら、意図的な嘘は相手を攻撃する目的で作る手製爆弾のようなもので、捏造している人の心理状態を考えれば背筋が寒くなります。例はたくさんありますが、解りやすいのは「林氏が弁護士を入れてきたから、私も弁護士に依頼した」との大嘘です。まだ紛争の気配すらもなかった2012年10月6日に、自らが唐突に弁護士を入れると書いた文書を私に渡した歴然とした証拠が残っているのに、ただ被害者ぶりたいためだけに嘘の主張を始めるのですから、もはや病気です。 この嘘には悪質な捏造の証拠がありますから、本編を参照してください。

<「脅された」の嘘>

前述したように、「離婚にあたっての要望事項」には「株は返す」と明記されていましたから、洋子氏にとって都合の悪い文書となっていました。もう私に提出済みの文書をなかったことにするのは至難の業だと思いますが、なんと洋子氏は「プライバシーを暴露すると脅されて書かされたので無効」と言い出し、裁判所がそれを認めて「離婚にあたっての要望事項」は無効とされてしまいました。しかも、脅された証拠として提出したのが、紛争の気配もなかった別居2日後に兄の能交氏に出した別居に至る事情を伝える信書ですから出鱈目も良いところです。全てが嘘で固められたトリッキーな手口は呆れる以前に感銘を受けるほどのイリュージョンでした。

このように洋子氏の主張の全てが嘘ですが、緻密に計算されつくした捏造ストーリーというよりも、その場その場で都合の良い口から出まかせを口走っているだけで、一貫性もありませんし矛盾に溢れていますから至って稚拙な嘘です。普通、嘘をつく以上、バレないように留意するのが当たり前だと思いますが、洋子氏の場合、前提として、そのような出まかせが通用する環境があってこその言いたい放題という印象を強くしますし、事実、裁判所は、嘘を全て受け入れ、全ての矛盾に目をつぶり、洋子氏に不利な証言は無視していますから、そこでは洋子氏の言葉だけが法律です。

私への貧乏攻撃と洋子氏の裕福アピール

裁判で洋子氏は、自らの裕福さと私の金のなさを殊更のようにアピールして裕福な洋子氏が貧乏な私の金を取るわけがないという演出を試みています。株を奪う理由としては「金を貸して返していないからくれたと思った」と借金を回収していたように装い、米原の土地に関しては「童夢にお金がなかったから買って貸してあげた」と恩着せがましい嘘をでっち上げ、宝ヶ池の不動産に関しては「必要ないのに無理に押し付けられた」と被害者ぶっていますが、通じていえることは、上から目線で金を取るという「プライドの高い詐欺師」とも言うべき高等テクニックです。しかし、結果、計10億円を超す粗利をむさぼっているのですから、プライドを踏みにじられながら金を取られる方は堪ったものではありません。

<林氏は生活費を一切負担しませんでした>

その私への貧乏攻撃の一例ですが、証拠を示せる負担がたくさんあるので嘘であることは明らかですが、「生活費を一切負担しませんでした」の嘘は削除されないまま公判記録に残っていますから、私を卑しめるための「印象操作」は成功しています。

<(株)童夢の経営状態についての虚偽>

その他にも、さんざん貧乏人呼ばわりされていますが、基本的な問題として、洋子氏は私や童夢の財務内容を全く知らないまま貧乏アピールを繰り返しています。なぜ断言できるのかと言うと、洋子氏は「2005年、童夢株1株を500円で譲り受けているところ、これが童夢の客観的な株式価値であった」などと主張して、当時としては、たいして価値のあるものをもらった訳ではないと言い出しましたが、ちょっと待ってください。この金額は1979年の設立当初の株の発行価格そのものであり、創立27年(2005年当時)の童夢の株価が、設立当時から一銭も上がっていないと主張している訳です。
しかし、童夢の2005年の「決算報告書」の数字から「純資産価額方式」で計算してみても7,730円/株に価値を高めていることが解かりますし、この数字も岡本先生が節税のために圧縮しつくした結果ですから500円なんて数字はあり得ませんが、問題は、もし洋子氏が童夢の決算書を見て、この主張をしているのなら作為的な虚偽ですし、知らないで言っているのなら出まかせに過ぎませんから、どちらにしても、私への貧乏攻撃が悪質な虚偽による言い掛かりであることは明白です。

<使い込みで維持していた洋子氏の会社>

そのお金持ちの洋子氏の経営する(株)良幸(塚本幸一氏と良枝氏が設立した会社。途中から洋子氏が引き継いでいた)は、長期に亘り売り上げもないまま数名の社員を抱えて存続していた不思議な会社でしたが、実態としては、童夢からの月額250万円(米原180+宝ヶ池70)の不動産の精算費用(本編を参照してください)を流用することにより維持されていました。つまり、使い込みですが、私は、息子に不動産が伝わるものだと信じて高額な清算資金を支払い続けてきたのに、実際には洋子氏の会社ごっこに消えていた訳で、不動産の借金は残ったままでしたから、離婚後に知った時の私のショックはご想像いただけると思います。

名門塚本家の奢り

洋子氏は貧富の差を強調するだけでは飽き足らず身分の差にまで言及してきました。「塚本家の一部上場企業の名前があることによって(童夢が)取引先から信頼を得られるメリットがある」「林氏が洋子氏の名声と社会的信用を利用」「洋子氏が、株式会社ワコールの創業者の娘であったことから、林氏は、童夢の事業においてその名声と社会的信用を利用」「林氏は、洋子氏の名声と社会的信用を十分に利用していました」などの「名声」アピールが執拗に繰り返されます。普通、例え弁護士が書いたにせよ、「恥ずかしいから止めて」くらいは言うと思いますが、これだけ繰り返されるということは洋子氏自身が自認しているとしか思えませんし、そうであれば、結婚中も「名声」を意識していたということになりますから、終始、対等に付き合ってきた私は思いあがっていたことになるのでしょうか?本来はフィリップ殿下のように一歩下がって従わなくてはならなかったのでしょうね。離婚に至る原因が少し見えてきました。いずれにしても「名声」を利用されていたから資産を収奪しても良いとはならないのですから、土台、印象操作を目的とした悪口にしか過ぎません。

<聞くに堪えない悪口雑言>

加えるなら、こんな主張もしています。「多少のお金で済むことなら早く関係を断ちたい」「今更、何の話があるのかと思いました」「一体、何を考えているのか人間性すら疑わざるを得ません」「社会の道理もわきまえず」「一般常識からかけ離れた信念」「外ではいい顔をしてもお金にはシビアな方でした」「何としても洋子さんからお金をもらいたいもののようです」「怒りを通り越しほとほとあきれ返っております」など、書き上げたらキリもないほどの誹謗中傷を繰り返していますが、全てがまったく証拠も根拠もないほら話ですから、これも印象操作でしょうか、訂正も削除もされないまま公判書類の記録には残っていきます。

裁判では、こんな嘘の全てが認められて敗訴しました

私は、あまりに理不尽な洋子氏の振る舞いにお灸をすえるつもりで訴訟提起に踏み切りましたから「お母さんに言いつけるぞ」くらいの気持ちでしたし、裁判で、こんな支離滅裂な嘘八百が通用するとは思ってもみなかったので楽勝だと油断していました。
しかし、実際の裁判は想像を絶する非常識が横行し、最初から結果ありきの魔女裁判そのものでしたから、お灸をすえるどころか火あぶりにされてしまいます。
「裁判に負けているんだから林の言い分が間違っているのではないの?」という疑問はもっともですし、私も、この裁判を経験する前までは、そう思っていた一人ですが、それは、これからの解説を読んでから判断していただきたいと思います。

稚拙極まりない判決を読み解く

(ワ)第2449号「株主権確認請求事件」の判決(2016年10月26日)より抜粋。

被告(ここでは洋子氏)は当時原告(私)の妻であり、かつ童夢の取締役にも就任しているのだから、原告から童夢の株式の譲渡を受けることは何ら不自然ではないことを踏まえると、本件童夢株は原告が被告に対し贈与したものと認めるのが相当である。

普通、相続対策による名義株の対象は推定相続人である妻か子供に限定されますから、その妻であることが名義株の根拠となるも、贈与の根拠として挙げるのは極めて不当であり、論理的にも成り立ち得ません。また、妻の取締役就任は一般的に良くある事例ですから、それと株の贈与を結びつけることも非常に恣意的なこじ付けです。

特段の理由がない限り、公的機関に提出する文書に真実と異なる記載をするとは考えがたい。

アホですか?だから名義株ではなく洋子氏のものだと言いたいようですが、名義株は、その「真実と異なる記載をする」典型の事例であり、世の中には公的機関に提出する文書に真実と異なる記載をする例は溢れていますから、事実誤認というよりは、結論に向けての恣意的な誘導でしょう。けだし妄言です。

本件童夢株の名義移転が原告の資産の分散又は相続税対策を目的とするものであったとしても、かかる目的は、本件童夢株を妻に贈与したことと何ら矛盾するものでないばかりか、むしろ贈与の事実を裏付けるものとも評価し得る。

「相続税対策を目的とするもの」と「妻に贈与」は、意味も主旨も目的も構造も全く異なった行為であり、「何ら矛盾するものでないばかりか、むしろ贈与の事実を裏付けるもの」との判断は、間違いというよりは狂っています。狂っている理由は本編で解説しています。

名義株による相続対策の合意がなされていたと認めるに足りる的確な証拠はない上、夫婦間において、夫が妻名義とした財産を自己の都合により自由に処分できるとすることは、夫婦の財産を混同することになりかねず、「互いの財産は分離して共同にしない」旨の被告の父の意向を前提にこのような趣旨の合意が形成されるとは通常考えがたい。よって、原告の主張は理由がない。

真逆の判断です。夫から預かっていた財産を「もらった」と言い張って返さないことが「夫婦の財産を混同する」ことになるのであって、預けてあった財産を返せということは「夫婦の財産を混同するな」ということであり、何かもう、誤審というよりは、ポチが尻尾を振っているようにしか見えない無理矢理な判断です。
また、私には、頻繁に「的確な証拠はない」と証拠を求めてきますが、洋子氏の主張には一切の証拠がないのにもかかわらず「供述は具体的であって、特段不合理な点もなく、信用できる」と丸呑みで信じ込むのですから、その偏った判断基準は犯罪的ですらあります。まんま、中世の魔女裁判です。

被告らは、童夢との間で、DCM株式の株式譲渡契約書を作成し、その契約書に従って名義変更がなされているから、特段の事情がない限り、上記DCM株式は童夢から被告らに対し上記株式譲渡契約書作成の時に譲渡されたものと認めるのが合理的である。

そもそも名義株は、全ての書式を整えて税務署に申告して初めて名義株としての機能を果たす性質のものであり、根本的に、正規の手続きを洋子氏の所有権の証とするのは非現実的です。有り得ない判断と言わざるを得ません。

阪神大震災後に3000万円を貸し付け、その後も支払に窮したときに、被告の貯金全都と被告息子の学資保険を解約して原告に現金を交付したことがあったため、原告がDCM株式を譲り渡すことにしたのだと思った。その後、原告が、下鴨の居宅のリビングで、被告に対し「DCMは、儲けて童夢に出資する会社であり、DCM株式を持っていたら、いずれ君は大金持ちになれる」などと言った旨述べるところ、これらの供述は具体的であって、特段不合理な点もなく、信用できる。

ここでも洋子氏の虚偽の陳述が判断の元になっていますが、人を信じることは悪いことではないものの、職業にもよります。証拠の欠片もない洋子氏の「金を貸した」という虚言に加えて、「下鴨のリビングで・・・」という妄想のような話まで認めてしまうのですから、もう、騙されているという次元の話ではないでしょう。

2002年「当時50代であった原告が、自己の死亡後の相続税について具体的対策を進める必要性を感じこれを実行していたかは疑問がある。

こんな話まで持ち出して相続対策を否定しようとしていますが非常識に過ぎます。一般論として、サラリーマンや公務員はいざ知らず、それなりの資産を持つ人が60歳になってから合法的にできる相続対策はありませんし、洋子氏自らが現金1000万円を携えて川崎の私の姉のところまで出向いて実施した相続対策は洋子氏が43歳の時でしたから、洋子氏自らが、この判決の不当性を証明してくれています。

被告が原告に宛てた「離婚にあたっての要望事項」と題する手紙で、「DCMの株式については、東レへの売却に協力しますが、私が出資した300万円と株式譲渡に係る税金分は確保してください」などと記載されており、原告が実質的株主であることを明確に合意しているなどとも主張する。しかしながら、上記文言から、直ちに原告が前記DCM株式の実質的株主であるとの合意があったと断定することは困難である。

「私が出資した300万円と株式譲渡に係る税金分は確保してください」という文言は、日本語の読める人が常識的に判断する限り、洋子氏が出資(実質、負担していませんが)した300万円と売却益にかかった税金分は返せ、売却益は返す、という意味でしかなく、もし、そういう意味でないとしたら、どういうケースが考えられるのか教えていただきたいものです。読解力の不足とかいう知能程度の問題ではないことはお解り頂けると思います。

被告息子は原告の子であることからすると、原告が被告息子に代わって童夢の子会社であったDCMの株式の譲渡代金を払い込み、息子に同株式を保有させようとすることは何ら不自然ではない。

前述したように、相続対策は妻か子供に対して行うものであり、それを贈与の根拠とするのは極めて不当です。

被告は、その本人尋問ないし陳述書において、2002年頃、原告から、DCM株式を被告とともに被告息子も譲り受ける旨の提案を受けている。

証拠の欠片もない洋子氏の本人尋問ないし陳述書における主張を、まるで何らかの根拠のように判決で持ち出すのは極めて不当ですが、この判決の全てが不当ですから、そういう意味では正しい詭弁と言えます。

相続税の節税を目的として、岡本税理士の指導により、童夢関連株式につき被告らの名義を借用して財産移転を進めていたものであり、名義を借用した財産については、あくまでも原告の実質財産であるなどと主張する。
しかしながら、原告の上記主張に疑問がある上、その主張を認めるに足りる的確な証拠がない。

典型的な相続対策の手法を否定しつつ、私の主張にはことごとく証拠がないと切り捨ててきますが、このアンバランスさは異様です。
もはや、裁判官の能力不足とか非常識で済まされる範疇を超えた作為としか思えません。

被告洋子自身が手元資金からその譲渡代金300万円を払い込んだものであるから、被告洋子が佐々木から譲渡を受けたものである。したがって、洋子が佐々木株の株主であることは明らかである。

童夢の役員であった佐々木が退社する際、ルールによって持ち株を私に返却することになっていますが、相続対策のために洋子氏に名義を変更しています。しかし、洋子氏が払い込んだから洋子氏のものと言うのなら(岡本先生は、洋子氏が他の取引で差益を得られるように配慮していますから、実質、一銭も負担していません)、それでは、大半の、明らかに私が払い込んだ分はどうなるのでしょうか?裁判所は、私が払い込んだ分は「贈与と認められる」としている一方、ここでは「洋子氏が払い込んだから洋子氏のもの」としているのですから、つまり、「誰が払っていようが洋子氏の物」と言っているに過ぎず、この判決文は矛盾しています。

以上、抜粋ですが、嘘つきな被告と非常識な裁判官のコンビから飛び出してくる生ゴミのような腐敗臭に立ち眩みするほどです。裁判官が中立の立場で出したつもりの判決なら仕事を変えてもらったほうが世のためだし、何らかの力が作用して歪んだ判決を出しているなら犯罪です。
世の中には、「裁判ってそんなもんだ」という人が多いのには驚きましたし、多くの人が「ヤメ検の弁護士じゃないと勝てない」と言いますし、「ワコールがいくら税金払ってると思ってんの、洋子ちゃんに不利な判決を出せるわけがないだろう」という人も少なからずいましたが、少なくとも私は日本の司法を信じていましたから、未だに、これが特別な出来事だったのか普通の誤審だったのかも解っていません。それにしても異次元の世界でした。

このまま泣き寝入りは出来ません

こうして裁判では全敗し、不動産を含めて10億円あまりを取られてしまいますが、それからも私は戦い続けています。ただし、金を取り返す戦いではなく、名誉と家族を守るための戦いです。何故かと言えば、私にだって少なからずのプライドもありますし守るべき名誉もありますから「金を貸して返していなかった」との濡れ衣を着せられたまま泣き寝入りは出来ませんし、判決に書かれている以上、将来、子供たちが後ろ指を指される心配もありますから、解決しておかないとならない問題でした。
また、塚本能交氏とは半世紀に及ぶ付き合いでしたから、ほとんどの飲食店が共通でしたが、紛争勃発後は多くの店が塚本側に流れたので私の足は遠のいています。そんな店の情報は嫌でも入ってきますが、そこでは、塚本家の人たちが私を極悪人のように喧伝していますから誤解は拡散を続けていますし、将来、私の子供がその店に行って断られるかもしれませんから、出来る限り真実を伝えておかなくてはなりません。
加えて、取られた資産の中に童夢の25%の株も含まれており、それは現在の私の会社に引き継がれていますが、洋子氏は頑なに返そうとしませんでしたし、返さないということは取りに来る気満々ですから、解決しておかないと、私が死んだ後に遺族に禍根を残すことになります。
だから私は、私の名誉を守るためにも、家族に禍根を残さないためにも、司法の不当な判断を正すためにも、詐欺師どもの高笑いを許さないためにも、これからも戦い続けます。

最後の最後のどんでん返し

孤立無援な戦いに何度も心が折れそうになりつつも諦めずに解決を目指していましたが、その一つに童夢の25%の株の奪回がありました。私に残されていたのは、洋子氏が私に無断で作った(株)良幸の私名義の名義株を取引材料とする交渉だけでしたが、膠着状態が続いていた2019年頃、唯一、私と洋子氏の両方にパイプのあった元漢検の大久保君が交渉役を買って出てくれたので任せました。しかし、「洋子さんがなかなか手放そうとしません」と全く進まず3年が過ぎていましたし、その間、「洋子さんを刺激しないように紛争についての発言は控えてほしい」と言われていましたから、解決を優先せざるを得ない私は、やむなく口を閉ざし続けていましたが、その間に、私に不利な噂が拡散し、事件は過去へと押し流されていきました。
たまりかねた私は、2022年の8月になって大久保君に「そろそろ決着を付けよう」と告げ、8月17日に我が家で善後策を協議することにしていたのに現れず電話も通じませんでしたが、実は、既に前日に意識障害から落水して大久保君は死亡していました。ショッキングな出来事でしたが、現実問題として、洋子氏と通じていた細い糸も途切れてしまいました。 そんな頃、友人が、ある弁護士を紹介してくれたことにより、急転直下、解決に向かうことになります。

仮にA弁護士としておきますが、A弁護士は、事前に渡してあった『ブラジャーVSレーシングカー 2』の原稿を「何回も読ませていただきましたが、まだ出来ることはある」と言うので、思わず私も膝を乗り出したものです。
A弁護士によれば、「洋子氏が勝手に林さんの名義の株を作った行為は民法の第113条における[無権代理]と言って、後に林さんが追認すれば契約は成立し、否認すれば契約は認められず、時効はありません。つまり、林さんに贈与された分だけ追認し、洋子氏名義に変えた分を否認すれば全て林さんのものになりますから取りに行きましょう。多分、折れてくるはずです」と言って六法全書のコピーを見せてくれました。
実際、A弁護士が竹村弁護士の配下に電話をして無権代理の話を持ちだしたら、瞬く間に、お互いの株の所有権を放棄するという契約を交わすに至りましたし、今までの長い長い時間軸から見れば一瞬の出来事でした。たぶん、洋子氏側には「これを言われたらお終いだね」という認識はあったのでしょう。
A弁護士には、よほど勝算があったのでしょう。「林さんは、DCM株の売却益を息子さんに取られているのだから、実質的には生前贈与しているのと同じです。息子さんの遺留分の放棄も条件に入れましょう」と提案してきました。洋子氏側は、これにも直ちに同意して、息子本人が家庭裁判所に遺留分の放棄を申し出て認められましたから、これにより、取られていた資産の内、数億円が取り戻せました。スピーディーな展開には驚きましたが、悪事は悪事として自覚はしているようです。

絶対に悪夢のはずなのに、まだ目が覚めません

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
まだまだ信じられない人が多いと思いますが、かくいう私も、塚本能交氏とは半世紀にも及ぶ付き合いでしたし洋子氏とは21年間も夫婦でしたから、そんな至近距離から見てきた能交氏も洋子氏も、こんな理不尽な振る舞いとは縁遠い人たちのはずでした。
確かに、「塚本一族の大脱税」で説明したようにお金への執着は強い人たちだったのかもしれませんが、まさか、身内(途中から他人になりましたが)にまで牙をむきだしてくるとは思いもよりませんでしたし、ついこの間まで仲良く親戚付き合いしていた人たちの豹変ぶりは理解を超えていましたから、当初は何が起こっているのかさえ気が付かなかったくらい、全てが後手後手に回って痛い目にあってしまったというのが実態です。
まあ、さすがに今は間違いのない現実と受け止めていますが、それにしても、この洋子氏のあからさまな噓の羅列も、能交氏が自社の弁護士団を投入してきたことも、塚本一族が洋子氏の嘘を容認していることも、全てが理解を超えていて非現実的でしたから、どこか、リアリティのない悪夢のような感覚が付きまとい、「ああ、夢だったのか」という朝が来るような気持が抜けきらないまま、それは今でも続いています。
しかし現実は、私は多くの資産を奪われたままですし、「お金を貸して返していない」という濡れ衣を着せられたままですし、洋子氏たちは私の方に非があるかのごとく喧伝を続けていますから、決して、このまま泣き寝入りは出来ません。
願いが叶うとすれば、悪夢にうなされ続けた寝苦しい夜が明けて爽やかな朝を迎えることですが、まだ(悪)夢の中です。

林みのる

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