COLUMN / ESSAY

拝啓、「AUTO SPORT」様 総集編  ―口げんか―

JMIA monocoque UOVA

JMIAが来期からのF4への参入を表明したところ、AUTO SPORT誌のWEB版「まったり通信」に批判的な記事が掲載されましたので、真意を問うために、AUTO SPORT誌に公開質問状をもって問いかけました。質問にはお答えいただいたのですが、どうも理解を超えた内容だったので、再度、説明を加えましたが、その返事の内容はますます混迷の度合いを深め、そもそも、会話として成立していないことが解りましたのでギブアップしましたが、ブログ等でいろいろな人たちの意見を探っていると、どうやら、どっちもどっちというような反応が結構多くあり、完全にワンサイド・ゲームだと信じていた我々にとってはかなりショッキングな現実が見えてきました。いやはや、かなり浮いていますね、童夢という存在は・・・。

{AUTO SPORT WEB 「まったり通信」より引用}

2010年のF4はホントに大丈夫か?

来年のF4はどうなるんでしょう? ご存じない方にまず説明しておくと来季からこれまでアルミハニカムモノコックを使用していたF4でカーボンモノコックの使用が認められたのです。
日本自動車レース工業会(http://www.jmia)が参入を表明しており、童夢、ムーンクラフトなどが新規定F4マシンの製作を予定しています。車両価格の上限が決められているので、必ずしも一気に参戦コストが高騰するとは言えないのですが、もしカーボンモノコックの方が圧倒的に速いとなれば、これまでの中古マシンは戦闘力が期待できないばかりか、中古価格も一気に下落するでしょう。ここ数年F4が活況を呈していたのは、2年落ち3年落ちのシャシーでも戦闘力を有していて、比較的参戦コストが抑えられているのがひとつの要因になっていると聞いています。
なので上位争いをするためにはカーボンモノコックの新車が絶対必要という状況にもしなった場合、既存のエントラントが参戦を断念するという事態を招くのではないかと心配されます。もし自分が20代で借金しながら中古マシンF4マシンを所有してぎりぎりの資金でなんとか参戦している身ならば、かなり憂慮すべき状況です。しかし、そのいっぽうで、もし仮にそこそこの参戦資金が用意できて、最新のフォーミュラでレースしたいと考えている“エンジョイ・リッチ派”ならば、歓迎するかもしれません。F3にはあこがれがあっても、あのレベルになってしまうと技術的にも心理的にも参戦に向けたハードルがかなり高いのは事実。ならばF4で、という流れができる可能性もあります。
いずれにせよ、少なくとも現地点ではレーシングチームが“ワークスドライバー”を仕立てて参戦するのはなく顧客へのシャシー販売を前提としているカテゴリーですから、ユーザーの立場は考えて頂きたいものです。過当競争で、せっかく盛り上がったカテゴリーが焼け野原になって、あとに何も残らないという事態は避けなければなりません。今後もしプロフェッショナルが集うカテゴリーに育てるというならば、ハード開発だけでなく、その道筋も示して頂く必要があるでしょう。「やられたからやり返す」という子供じみた考えではコスト高騰の末にカテゴリー自体が崩壊したJTCCの二の舞になってしまいます。
日本自動車レース工業会という、公益性の高さをアピールするような団体名称を冠したのですから、その名に恥じぬようF4を盛り上げてください。(あ)

Oct.14.2009拝啓、「AUTO SPORT」様

JMIAとしては、過半の理事が「大人の対応」を望んでいてこの記事の掲載を希望していないが、至ってお子ちゃまな私としては腹に据えかねているので、林みのる個人として童夢のサイトにて掲載する。
「日本を代表する自動車レース専門誌」と言っても一誌しかないが、この雑誌、私がレーシングカーを作り始めたころにデビューした大変に古い歴史を誇る由緒正しいレース専門誌であり、当時は、どれほど発売日を待ち焦がれていたか筆舌に尽くしがたいほどで、発売日の朝には本屋の前で開梱を待ちわびて購入して、一刻も早く読みたいものだから、本屋の前の植え込みに座り込んで読みふけっていたものだ。
また、この雑誌の出版社が開催してくれた「東京レーシングカー・ショー」は、バックヤード・ビルダーにしか過ぎなかった我々プライベート・コンストラクターを表舞台に押し上げてくれて、一気にレーシングカーの世界がメジャーとなる一つのターニング・ポイントとなった大変に有意義な催しとなった。
このように、ある意味で日本の自動車レースをリードしてきたと言える「AUTO SPORT」誌だが、ここ数年は、デスクに本は届くものの、ページを開くこともまれになってしまっている。
最早、「AUTO SPORT」は総合的な自動車レース雑誌というよりは、まあ、私から見れば、ドライバーと入門フォーミュラ・レースの参加者のためのミニコミ誌のようなものでほとんど読むべきところがない。
現在の超マイナーな日本の自動車レース環境にどっぷりと浸りきって、その環境からの目線で表層の出来事を書き連ねるだけだから、そこからは現在の自動車レースがかかえる問題も病巣も見えてこないし、まして未来にまでは思いが及ぶ訳もない。
こんな「AUTO SPORT」に日本の自動車レースの未来を語れとまでは言わないが、せめて、自分たちの専門分野であるアマチュアレース部門に関してくらいは正しい理解をお願いしたいものだ。
「AUTO SPORT」のウェブサイトの「ASまったり通信」に掲載されている「2010年のF4はホントに大丈夫か?」というコラムは、まったくジャーナリズムとしての視線や姿勢を忘れ去った、単なるアマチュアのF4参加者のうわさ話のレベルにしか過ぎず、また、JMIAの発表内容に秘められた未来への展望や重要なキーワードに何一つ気付きもしないから取材もせずに、単純に、資金力のないアマチュアレーサーにおもねただけの批判的な内容の記事をしたり顔に掲載する浅はかさには、「AUTO SPORT」誌が私の育ての親の一人であると自認する私としてもガッカリだ。
老いては子に従えということわざもあるから、ここは一つしっかりと諫言を呈しておくべきだろう。
まあ、いい時代になったもので、ちょっとした愚痴もこうしてネットで公開して溜飲を下げる事ができるから、いちいち怒鳴りこむ手間が省けるというものだ。
以下の黒字部分は「AUTO SPORT」のウェブサイトの「ASまったり通信」からの引用で、赤字部分は私からの突っ込み部分だ。

「来年のF4はどうなるんでしょう?」
ご存じない方にまず説明しておくと来季からこれまでアルミハニカムモノコックを使用していたF4でカーボン・モノコックの使用が認められたのです。
まず最初に、いままでNGだったものが、どうして急にOKになったんだろう? 高価なはずのカーボン・モノコックを導入して、どうして上限価格が同じなんだろう? 強度基準も示されていないしクラッシュテストも必要ないし、どうして品質を保証できるんだろう?などの基本的な問題点に疑問を持ち、その経緯と状況を理解してから筆を進めるべきだ。

日本自動車レース工業会(http://www.jmia.jp)が参入を表明しており、童夢、ムーンクラフトなどが新規定F4マシンの製作を予定しています。
もともとF4に、JMIAモノコックのワンメイクでの導入を薦めていたJMIAが、どうしてコンストラクターとしての参入に踏み切ることになったかがこの話の重要なキーポイントになると思うが、ここをさらっと流すと、カレーの作り方という記事が「ボンカレーを買ってきて温めてください」くらいの間抜けな記事となってしまうと思うのだが?

車両価格の上限が決められているので、必ずしも一気に参戦コストが高騰するとは言えないのですが、もしカーボン・モノコックの方が圧倒的に速いとなれば、これまでの中古マシンは戦闘力が期待できないばかりか、中古価格も一気に下落するでしょう。ここ数年F4が活況を呈していたのは、2年落ち3年落ちのシャシーでも戦闘力を有していて、比較的参戦コストが抑えられているのがひとつの要因になっていると聞いています。
2年落ち3年落ちのシャシーでも戦闘力を有している理由は、F4がその間、全く進化していないからだよね? また、この1年、全く新車が売れていないのに、2年落ち3年落ちのシャシーはどこから供給されてくるのだ? このままでは、来期は3年落ち4年落ちになるし、再来年は4年落ち5年落ちになるのは必至で、「AUTO SPORT」の主張によれば、しかもその間、全く性能が向上しないことが盛んな条件というのだから、一体、どんなレースの姿を想像しているのだ?
先端で産業がリードしていないと2年落ち3年落ちのシャシーも生まれてこない訳だろ? 論理的におかしいと思わないのか? 涸れた井戸の水は飲みきったらお終いだ。

なので上位争いをするためにはカーボン・モノコックの新車が絶対必要という状況にもしなった場合、既存のエントラントが参戦を断念するという事態を招くのではないかと心配されます。もし自分が20代で借金しながら中古マシンF4マシンを所有してぎりぎりの資金でなんとか参戦している身ならば、かなり憂慮すべき状況です。しかし、そのいっぽうで、もし仮にそこそこの参戦資金が用意できて、最新のフォーミュラでレースしたいと考えている"エンジョイ・リッチ派"ならば、歓迎するかもしれません。F3にはあこがれがあっても、あのレベルになってしまうと技術的にも心理的にも参戦に向けたハードルがかなり高いのは事実。ならばF4で、という流れができる可能性もあります。
一体、何が言いたいのだ? "エンジョイ・リッチ派"の対極が"真剣・プアー派"だとしたら、その真剣っていうのが、将来、一流ドライバーになるということであるならば、若くして頭角を現して世間に注目される必要があるだろうし、それならば、それなりの舞台で熾烈な戦いを勝ち抜いてこそ目立ちもするものなのだから、そういう人たちにとっても、2年落ち3年落ちのシャシーがしょぼしょぼと走り回っているような裏さびれた舞台が理想という訳ではないだろう?
これを、人生を賭した勝負というのなら、当然、それなりの舞台装置が必要なのだから、誰も見ていないところで先進技術から取り残された形骸だけのフォーミュラもどきで走っていても空しいだけだろう。
カジノで勝負するにしても、コインしか持ち合わせていない人にはスロットがあるし、$100しかない人には$1でも賭けられるテーブルがある。億単位のデポジットをしている人にはVIPルームが用意されている。それぞれ、億万長者への道は確率が異なるが、身の丈に合ったクラスを選べば良いのではないのか?
JMIAでは既に、FJからF4までモノコックをはじめとする主要部品を継続使用しながらステップアップできるようなシステムを計画中であることを発表している。これにより、トータルコストはかなり軽減されるだろう。
こういう"真剣・プアー派"にとっても歓迎すべき革新的な企画や、そもそも、"真剣・プアー派"には手も足も出なかったカーボン・コンポジット・モノコックをアルミ・モノコックよりも安い価格で供給しょうとしていたJMIAの技術的努力は、我が国においては価値の無い取り組みなのか?
要するに、自分に適したカテゴリーが選択できるようなピラミッドが構築されていれば良い訳で、F4が中古パレードである必要はない。
「AUTO SPORT」の意見は、単に、"エンジョイ・プアー派"すなわち、貧乏なアマチュアの発想にしか過ぎない。

いずれにせよ、少なくとも現地点ではレーシングチームが"ワークスドライバー"を仕立てて参戦するのはなく顧客へのシャシー販売を前提としているカテゴリーですから、ユーザーの立場は考えて頂きたいものです。過当競争で、せっかく盛り上がったカテゴリーが焼け野原になって、あとに何も残らないという事態は避けなければなりません。
今後もしプロフェッショナルが集うカテゴリーに育てるというならば、ハード開発だけでなく、その道筋も示して頂く必要があるでしょう。「やられたからやり返す」という子供じみた考えではコスト高騰の末にカテゴリー自体が崩壊したJTCCの二の舞になってしまいます。
「やられたからやり返す」のがレースの世界では切磋琢磨ということではないのか? 子供じみた考えの私にはさっぱり言わんとすることが理解できん。
それに、顧客へのシャシー販売を前提としているカテゴリーの新車がここ1年1台も売れていなくて、2年落ち3年落ちのシャシーが安いから盛り上がっている状況って、一般的に考えたら危機的状況とは思わないのか?

日本自動車レース工業会という、公益性の高さをアピールするような団体名称を冠したのですから、
公益性? NPO法人だから会としての利益は追求しないけれど、日本自動車レース工業会なんて、明らかに会員への利益誘導のための業界組織の典型的な名称だと思うが?
批判的な意見を表明するからには、ベースとなる自分なりの意見があっての批判なのだろうから、とりあえず、公開質問状として聞きたいが、それならば、F4をこのまま放置しておくことがベストだと考えているのか? もしそうでないのなら、どうすべきかという具体的な戦略を述べていただきたい。
一言いっておくが、F20からF4に至るまでだけでも、このご時勢に、見返りのあてもない億を優に超える先行投資を行う我々JMIAの日本の自動車レースの改革に賭ける意気込みは半端ではない。

その名に恥じぬようF4を盛り上げてください。(あ)
そんな我々に、「AUTO SPORT」から、「その名に恥じぬようF4を盛り上げてください」と、ちょっと筋違いで高飛車で嫌味ったらしいお言葉を賜っているが、さあ、それでは我々が突っ込む隙もないような素晴らしく建設的な意見を伺おうじゃないか。

林みのる

{AUTO SPORT WEB 「まったり通信」より引用}

林みのるさんから質問状を頂きました

「ASまったり通信」に掲載した「2010年のF4はホントに大丈夫か?」に対して日本自動車レース工業会(JMIA)の代表であり童夢の代表である林みのるさんから公開質問状を頂きました。
分かりもしないくせに、偉そうなことを書くなら対案を出せとのお言葉を頂戴したので書かせて頂くと、F4に複数コンストラクターが参入して技術競争がある状況は理想であると思いますし、むしろそこに自動車メーカー系のチームも存在してスカラシップの部分を担えば、そこでの抜擢を目指して多くのドライバーが集い活性化すると思います。なのでJMIAがこれからなさろうとしていることの意義は理解できます。
ただ、もし自分が来年ミドルフォーミュラへの参戦を検討している身ならばどうだろうと考えたときに(ご指摘のとおり私自身が、かつて資金力のないアマチュアレーサーであったのでその視点から外れられないのは認めます)、技術競争があるということは、いったいいくら用意すれば、勝てる体制でF4に参戦できるのか? また、仮にそこで結果を残したときにステップアップの道が用意されるのか? そのあたりが一番知りたいことであるし、現時点で不透明であると考えました。
「カジノで勝負するにしても、コインしか持ち合わせていない人にはスロットがあるし、$100しかない人には$1でも賭けられるテーブルがある。億単位のデポジットをしている人にはVIPルームが用意されている。それぞれ、億万長者への道は確率が異なるが、身の丈に合ったクラスを選べば良いのではないのか?」と林さんは書いています。
確率がいかほどか? 掛け金はいかほどか? 分からないのでちょっと怖くてVIPルームには入れません。「昨日まで、ここにはスロットマシンが置いてあったけどVIPルームに改装したので、おまえらはあっちに行け」と言われているのだと理解していますが、新たなVIPルームが新規顧客で盛況になればそれでも致し方ないでしょう。
ただ、ユーザー視点で横を見ると定額制でF3という上がりまで付いたミドルフォーミュラが日本には存在します。投資とそれにともなう見返りが明確です。現状のF4にステップアップの道が確実に用意されているわけではありませんが、投資額もそれなりでした。コンストラクターから見ればそれは責任の範疇でないとは思います。しかしユーザーにとってみれば投資とそれによって何が得られるのかは表裏一体で考えるものです。
素晴らしいハードが用意されるのに合わせてソフトも整備して頂きたいというのが要望です。勝手なことを言えば、2010年を助走期間として2011年にFCJと合体するなんてことができたら理想でしょうが・・・。(有冨誠一郎)

Oct.19.2009 早速のご回答、ありがとう。

一般的に、カジノでの勝率や寺銭や賭金の範囲は明確なので、知らないとすれば単なる無知だ(念のために注釈しておくが、たとえ話なので、この「無知」はレース界の事情の意味)。VIPルームの最低賭け金が100万円なら100万円で一発勝負に賭けるか、1万円ずつ張れるテーブルでじっくりと勝負するかはギャンブラーの自由だ。
もちろん、ギャンブルの嫌いな人はカジノに来なければ良いだけの話で、ここでは何も強要されないし全て本人次第の自己責任の世界だ(念のために注釈しておくが、たとえ話なので、この「自己責任」はレースへの参加の意味)。
テレビゲームとの最も大きな違いは、実際に破産もするし億万長者になることもあるという点だが、テレビゲームはポケットに一銭もなくても楽しめるが、それではカジノでは何も始まりはしない。
ギャンブルも将来への希望も、つまり、何を賭けて何を得たいのかが原点であり、寝て待っているだけでは、ほとんどの場合どんな夢も結実はしない(念のために注釈しておくが、つまり、夢を成就させるにもそれなりの原資は必要という意味で、F1を目指すには、まずF4を十分な体制で戦えるだけの環境の構築ぐらいはできなければ夢を見る資格も無しということ)。

(あ)の主張を要約すると、「中古だらけで安くできるレースをかき回すな」、「こんなレースでも勝ったらただでステップアップさせろ」という、はなはだ身勝手な話に聞こえるが、最も重要な、そのステップアップに要する原資の捻出方法に言及されていないから不明ながら、FCJもF3もFNも、すべて自動車メーカーにおんぶに抱っこで成り立っている現実くらいは理解しているんだろ?
またぞろ、一つ覚えの「ドライバーの育成」を錦の御旗に、自動車メーカーにすがるという話なら、自動車レース産業を発展新興させて自主独立の経済構造の確立を願う私の基本理念とは180度も目指すところが異なるので、いくら話をしても無駄だろう。
歳を食った自動車メーカーの妾連中(念のために注釈しておくが、たとえ話なので、この「妾連中」は日本のレース界の人たちの意味)が、スクラム組んで若い女(念のために注釈しておくが、たとえ話なので、この「若い女」はF4への新規参入企業の意味)の参入を阻止しょうと盛り上がっているが、その若い女は、さらさら自動車メーカーの囲い者になる気などはなく、せっせとスキルアップに努力して起業を目指しているという話で、歳を食った妾連中は、もうそこが老人ホームになっていることにさえ気づいていないという笑い話だ。(念のために注釈しておくが、たとえ話なので、この「老人ホーム」は古いF4および自動車メーカー頼りの現状に満足する旧態依然の日本のレース界の人たちの意味で、そこがもう墓場に近いということさえ気づいていないという話)。

何をするにも金はかかる。その原資を何によって生み出すかが事業にとっては最も重要な課題なんだから、「中古だらけで安くできるレース」のどこからその原資が湧いてくるというのだ?何を根拠に資金の循環が起きるというのだ?
我が国ではドライバーは特別な存在だから、「ドライバーになってあげようという私を支援するのは当然だ!」という特権意識から自動車メーカーにすがったり、企業はスポンサーすべきだと思うのは勝手だからそれなりに努力すればいいが、そのように、自動車メーカーに金をせびるのが唯一の生きる術と思っているから、日本の自動車レースは「ドライバーの育成」しかなくなったのだ。

そもそもF4は、本来は貧乏なドライバーのためにできたカテゴリーではないだろ? それよりも、コンストラクターが製品を販売して利益を得るために創立された、いわば、自動車メーカーの庇護から外れた自主独立系のカテゴリーではなかったのか?
自主独立ということは、コンストラクターはシャーシを、エンジンチューナーはエンジンを、エンジニアは技術を売ってビジネスを成立させ、ユーザーはそのコストパフォーマンスに満足すれば参入するという、しごく一般的な経済関係が成り立たなくてはならない。
つまるところ、いくら貧乏なドライバーでも素人がただではレースに出られないし、何らかの対価を支払うことになるが、常識的に考えれば、本来は、その対価の範囲内でF4レースという事業が成立しなければならないはずだ。
なのに、このように安い中古だけでよいから新型車は出すな、勝者にはただでステップアップのおまけを付けろ、などと言い出すと、またぞろ、コンストラクターのビジネスは度外視、ステップアップの原資は自動車メーカー頼りと、結局、FCJやF3やFNと同じ穴の狢になってしまうことに考えが及んでいるのだろうか?

産業構造を崩壊させ、自動車レースの本質を捻じ曲げる「ドライバーの育成」はもう結構。私の言いたいのは、自動車レースは、コンストラクターやエンジンチューナーやエンジニアやメカニックやサーキットやオーガナイザーやタイヤなどの関連産業が混然一体となって構築されている世界であり、それらの人たちの育つ環境を無視したようなドライバー目線からのみの傲慢なわがままは聞き苦しいし、その結果が、すべてのフォーミュラを輸入に頼るレース産業度外視の現状であり、自動車メーカーに頼ってしかレースの成り立たないコバンザメのような現実だということだ。
その、日本の自動車レース界の自主独立の試金石ともなり得るF4の発展新興に向けたJMIAの取り組みは、大変な時間と費用を投入し、大勢の志を同じくする人たちの努力によってなんとか前向きに進められてはいるが、個々の負担は少なくない。
昨年来の不況の嵐は、当然、レース産業の世界でも吹き荒れている。そんな過酷な状況下に新たなる先行投資を伴うF4へのアプローチは、我々にとってもいろいろな面で負担は大きい。
そんな時に、唯一の自動車レース専門誌から、的外れで批判的な評論を頂くのは大変に心外だし意欲も削がれる。
しかも、この回答は、どんな事業においても最低限明確にすべき金の流れについて全く言及していない点で単なる愚痴でしかないし私の質問の答えにもなっていない。また、この回答を読んで来年からのF4に光明を見出す人もいないと思うから論議の余地はなし。

こんな、足下の、しかも靴の裏しか見ていないような視点では、自動車メーカーに外国製のレーシングカーを買ってもらって(FCJ)腕を競い合ってF3までたどり着いた時には、日本のレース界にはドライバー以外のインフラはすべて衰退していて、ドライバーが走り回るだけのFNは、今まで支えてきた自動車メーカー自身が意義を見失って消滅しているは(可能性90%)、外人に頼り疲れた自動車メーカーはすべてF1から撤退していて、日本人だからという理由だけでF1に乗れるチャンスは無くなっているは(可能性100%)、頼みのGTは、技術基盤を無視した何でも有りが行き過ぎて衰退傾向にあり、台数が減ってシートの奪い合いは熾烈を極め、結局、持ち込みでGT300にしがみついていたりして(可能性70%)、そんな脆弱なレース環境に「誰が日本の自動車レースを崩壊させたんだ!僕はどこに向かえばいいのだ?」と途方に暮れる「育てられた」ドライバー達の悲鳴は想像の外なんだろうな。

1960~70年代のFJは、多数のコンストラクターが覇権を競い合い、多数のドライバー達が栄冠を求めた登竜門となっていた。中野信治や脇阪寿一や道上 龍や佐々木孝太等の現在のトップドライバーの親父たちが熾烈な戦いを繰り広げていた。そこから生み出されたのは、現在の日本の自動車レースを支えるほとんどの人材や企業や技術力などのインフラであり、まるでビッグバンのように全てを創造していた時代があった。
しかし、そのパワーの原動力は、日本グランプリに代表されるビッグレースへの憧れであり、また、脇阪や中野の親父連中は、成功すれば、川合稔や福沢幸雄などのように歌手やモデルと付き合える事を夢見てアクセルを踏み続けていた。
だから、現状において、単に底辺レースをいくらお膳立てしても、このような輝ける頂点無くして誰も命がけで取り組みはしないだろう。F4などの仕掛けと同時に、この輝ける頂点も再構築しなければならないし、この両者の適当なバランスによってのみ健全な自動車レースの世界が成立するのだろうし、世界との交流を考えれば、FIA-GTやルマンの導入も図っていくべきだろう。
JMIAでは、これらのすべてに関与を深めつつあるし、F4はその中の一部分にしか過ぎないが、FJ時代への郷愁もあり、直接的に技術が競い合える唯一のレースとして、理屈抜きに気分がわくわくしていて、とっても楽しみにしている。
まあ、親父連中の現場復帰みたいなノリも否めないが、自動車レース雑誌の編集長たる者、自動車レースを愛しているのはドライバーだけではないし、自動車レースがドライバーだけのために存在する訳ではないし、ドライバーが走るだけでは産業として成立しないことくらいは理解しておいたほうがよいだろう。

林みのる

{AUTO SPORT WEB 「まったり通信」より引用}

F4について貧乏人はこう考えた

「しかも、この回答は、どんな事業においても最低限明確にすべき金の流れについて全く言及していない点で単なる愚痴でしかないし私の質問の答えにもなっていない。また、この回答を読んで来年からのF4に光明を見出す人もいないと思うから論議の余地はなし。」

私は事業として参入を希望しているわけではないので、収益構造まで考える義務は生じないと考えます。あくまで想定ユーザーがドライバーであるという前提に立って、来季F4に参加する場合の不安や不明点を挙げているに過ぎません。車両代と最低限の年間活動費用を合わせて1220万円~(JMIAのウェブサイトによる)でステップアップのオマケなしで、片やデポジットを含んで725万円、うまくすればオマケありのFCJがある現状でエントラントが集まるのか、という余計な心配をしています。「F4で別に小さな商売を成立させようとしているのではなく、標準モノコックを使った技術競争のある自動車レースを具現化することこそが主な目的である」と言って頂けるのなら、まだ理解できるのですが・・・。

あと、貧乏人はもちろんですが、お金を持っていれば持っていたで金額に対してシビアな方が多いのですから、実際のところいくらでレースができるのか分からなければ、購入を躊躇するでしょう。
構造問題を論じて頂くのもありがたいですが(それはぜひ誌面でお願いします)、技術競争の具体像とそのコストを教えてください。
「それはやってみないと分からない。あるいはお好み次第」では年間予算が立てられません。
ちなみにスーパーFJではコストが掛かるということでLSDを装着していません。LSDぐらいあった方が将来を考えてもいいんじゃないかと思うのですが、これまでのFJコンストラクターはこれくらいシビアなコスト感覚をお持ちです。

取材者の立場では、技術競争のあるカテゴリーが生まれることには非常に興味がありますし、それが成長することで、より上位のカテゴリーへと発展することを期待します。ただ、現状のエントラントのコストに対する不安を払拭しないと成長も期待できないと考えています。昔は技術競争の有無は論じる物ではなく、レーシングカーではあたり前にあったものが、今では上から下までそうではなくなっています。フォーミュラではないのが当たり前にすらなっているのが現状なのですから、ご面倒でも詳細な説明をお願いしたいです。(有冨誠一郎)

Oct.22.2009 失礼いたしました、お客様

私は事業として参入を希望しているわけではないので、収益構造まで考える義務は生じないと考えます。あくまで想定ユーザーがドライバーであるという前提に立って、来季F4に参加する場合の不安や不明点を挙げているに過ぎません。
失礼しました。私はてっきり自動車レースのジャーナリズムとして業界の動向を包括的に観察しながら、その全般的な発展と振興を願ってのご意見と勘違いしていたので、かなり的外れな対応となっていたようですね。お客様でしたか、申し訳ございません。

車両代と最低限の年間活動費用を合わせて1220万円~(JMIAのウェブサイトによる)(実際に参加している方などに問い合わせた結果の平均値です)でステップアップのオマケなしで、片やデポジットを含んで725万円、うまくすればオマケありのFCJがある現状で(FCJは自動車メーカーの支援で成り立っているカテゴリーで、いわば紐付きですから、一応、自主独立を前提に開催されているF4とは一線を画して考えないと、全てのレースが紐付きでないと成立しなくなりますので、独り立ちに努力しているということでご理解いただきたいと思います。何が何でも安くということであれば、自動車メーカーにすがるしか手はありませんが、既にFCJもF3もFNもお世話になりっぱなしの現状は、私はかなり情けない状況だと考えていますので、F4くらいは自主独立したカテゴリーとして発展してほしいと願っております。金持ちのパトロンのいるホステスはみんなCHANELかCELINEだけど、独りで頑張る私はZARAよ!みたいな感じですね)エントラントが集まるのか、という余計な心配をしています。
この心配が自動車レース業界の盛衰にかかわる懸念だと思い込んでいたので、日本の自動車レース全体のかさ上げという大局的な観点から、少しでもご理解を得ようといろいろな方向からの説明を試みていましたが、要するに、「なけなしの金をかき集めてレースやっているのですが、お金が足りるでしょうか?」というお客さまからの問い合わせだった訳ですね。訳のわからない話ばかりお応えして大変に申し訳ありませんでした。

「F4で別に小さな商売を成立させようとしているのではなく、標準モノコックを使った技術競争のある自動車レースを具現化することこそが主な目的である」と言って頂けるのなら、まだ理解できるのですが・・・。
JMIAの今までのリリースの全てでそのように述べておりますが?ただ、御大尽のお遊びでもない限り、小さな商売ででも収益を伴いませんと続けることもできませんし、うどん屋でも、うどんを食えば金を払わなくてはなりませんし、本屋で雑誌を持ってそのまま表に出れば万引きになりますから、自動車レースに参加する以上、参加者もタダでとはいきませんし、コンストラクターも金のことは度外視だとは言えませんので、「小さな商売を成立させる」という事をこそこそやるつもりもありません。レーシングカーというのは、かなり開発費も必要ですし部品も安いものではありません。何よりも、お客様のように興味を示していただける方もわずかですし生産台数も極めて少なく量産効果も期待できないほどで、小さな商売にもならないのが現状です。
ドライバーの皆様が将来に希望を持っていらっしゃるように、我々コンストラクターも小さな商売に汲々としなくてもいいような未s来を夢見て頑張っていますので、小さな商売くらいはご容赦いただくようにお願いいたします。
なにしろ、AUTOSPORTというミニコミ誌ですら販売している業界ですから。

あと、貧乏人はもちろんですが、お金を持っていれば持っていたで金額に対してシビアな方が多いのですから、実際のところいくらでレースができるのか分からなければ、購入を躊躇するでしょう。
F4はキャッププライスが制定されているので、それ以上の価格では売れないのですから、いくら安くしてくれるんだ?というご質問でしょうか?ご心配の主旨がちょっと解りにくいのですが、ひとつ耳寄りな情報としては、一般的に、CFRPモノコックの性能劣化はハニカムとカーボン素材の剥離やハニカムの挫屈やサスペンション・ブラケットの固定不良の発生などによって生じますが、CFRPのみのソリッドタイプではこれらの劣化とは無縁です。あるとすれば樹脂の劣化ですが、787のような旅客機は数十年使うことを前提に設計されており、レーシングカーのパーツもほぼ同じ材料を使っているので、同様の耐久性が期待できます。まあ、一生ものと言える物ですから中古価格も暴落しないと考えられますし、長期的に考えればかなりのコストダウンになるものと期待しています。
HONDAの依頼により開発したFDは、当初、3年ごとに総入れ替えという話でしたが、あまりに劣化しないのでご注文が途絶えたままですから、お客様のお好きな安い中古車を実現するためには、靴下のようにちょっと弱く作っておく必要があるかもしれませんね。
しかし、そうすると新車との性能差が生じて中古車が売れないというパラドックスが生じますから、F4ユーザーの皆様のご要望は本当に難しい課題です。

構造問題を論じて頂くのもありがたいですが(それはぜひ誌面でお願いします)
てっきりジャーナリステックな問題提起だと勘違いしていましたので失礼いたしました。単なるユーザーの方には関係のない業界裏事情ばかりで申し訳ありませんでした。重ねてお詫び申し上げます。

技術競争の具体像とそのコストを教えてください。
「それはやってみないと分からない。あるいはお好み次第」では年間予算が立てられません。
ちなみにスーパーFJではコストが掛かるということでLSDを装着していません。LSDぐらいあった方が将来を考えてもいいんじゃないかと思うのですが、これまでのFJコンストラクターはこれくらいシビアなコスト感覚をお持ちです。
参加へのご検討ありがとうございます。前にも言いましたように、F4にはキャッププライスが制定されていますし、以前と参戦費用が変わる要素もありませんので、基本的には変動要素はございません。
技術競争にいくらかかるのだ?というご質問だとすれば、それは従来のF4でもサスペンションを改造したりブレーキを強化したりなど同様の改良は出来たので、単に誰も手を付けなかっただけであり、この点においても従来と変わるところはありません。
JMIAが参入することによって技術競争が激化するという面でのご心配であれば、レギュレーションでは許されているが自粛または自主規制をすべきというお話でしょうか? 貴殿が一介の参加者であるように、我々もレギュレーションを忠実に守ったうえで車両を製作して参加する一介のコンストラクターです。
ユーザー様のためには、総力を結集して最も速いマシンを提供することを生業としていますので、キャッププライスの中で最善を尽くすことが間違っていると言われても、それは、ドライバーにわざとゆっくり走れと言っているようなもので、それでは自動車レースが自動車レースでは無くなってしまうでしょう。
ずいぶんと無理を重ねてお金のかかる自動車レースに参加されていらっしゃるようですが、私どもとしましても、苦労に苦労を重ねてかき集められたお金をこんな贅沢な道楽で散財される片棒を担ぐのも大変に心苦しいので、ゴルフでも練習されたらいかがでしょう。
私も金食い虫の自動車レースに心を奪われて没頭してきた人生でしたから、若い時は、常に頭の中はお金のことばかりで、このままでは銀行強盗でもしてしまうんじゃないかなと本気で心配するほどの資金不足の日々を送っていましたが、しかし、資金不足が続いているうちは好きなことも出来ていないという事ですから、つまり、イレギュラーな状態と言えます。
ここを突き抜けない限り未来は見えてこないと思いますが、このイレギュラーな状態というのは世間に問題があるのではなく、多くの場合、自身の資質の問題です。
つまり、自動車レースという本質的に金のかかる分野に首を突っ込む以上の覚悟としてある程度の資金が必要であり、それをどのように調達するかも資質であると言えるのではないでしょうか?
お客様に説教がましいことを申し上げて失礼とは存じますが、カートもFJもありますから、くれぐれもご無理をなさらないようにお願いいたします。

取材者の立場では(あっ、ジャーナリストの方でしたか?)、技術競争のあるカテゴリーが生まれることには非常に興味がありますし、それが成長することで、より上位のカテゴリーへと発展することを期待します。ただ、現状のエントラントのコストに対する不安を払拭しないと成長も期待できないと考えています。昔は技術競争の有無は論じる物ではなく、レーシングカーではあたり前にあったものが、今では上から下までそうではなくなっています。フォーミュラではないのが当たり前にすらなっているのが現状なのですから、ご面倒でも詳細な説明をお願いしたいです。(有冨誠一郎)
あのう、私たちは、JAFが決めたレギュレーションに則って、そのレギュレーションに適応するマシンを開発して販売するだけですから、今、言えることは、キャッププライスの範囲内で素晴らしいレーシングカーを開発/販売しますよということしかありません。
販売するレーシングカーの仕様や詳細に関しては、今後、開発が進めば各社からリリースされるでしょうから、その時点で資料をご請求ください。
ただし、現在開発しているのは全て新型車ですから、2~3年落ちという仕様は存在しません。そこで提案ですが、お客様のご希望に見合ったレースとして、2~3年落ちしか参加できないFU(FORMULA USED)をスタートされたらいかがでしょう?
問題は、どうして常に2~3年落ちのマシンを供給するかですが、次年度は3~4年落ち、次々年は5~6年落ちと変えていけば当分何とかなりそうですね。いつかの時点でヒストリックカー・レースになってしまいそうですが。
今後、商品の問い合わせは紙面ではなく、直接、各コンストラクターまたはJMIAまでメール等でお願いします。では、ご注文をお待ちしています。

林みのる

{AUTO SPORT WEB 「まったり通信」より引用}

F4エントラントへの直接説明を!

以前にも直接、林さんにお伝えしたように、これだけ小さい国内自動車レースの世界の中でジャーナリズムが成立するとは思いませんし、私を含む編集部員は編集者として必要に応じて取材をしているだけです。しかし、権力に弱者が一方的に抑圧される状況に警鐘を鳴らすのがジャーナリズムのひとつの役目であるとするならば、林さんへの質問はその一環といえるでしょう。
エントラントの立場で質問していることはようやくご理解頂いたようなので、少し見えてきたところもありますが、JMIAウェブ上においてF4参入を表明した文書を読んで、既存のF4エントラントに対して全く配慮されていないと感じたので、嫌みったらしい文書を書きました。
ウェブ上で持論を展開されるだけでなく、直接、既存のF4エントラントに参入を説明する機会を設けたらいかがですか?ちょうど11月1日は岡山国際 サーキットでF4日本一決定戦が開催されます。その場をお借りすることもできるのではないでしょうか?その説明が「一介のコンストラクター」というお立場なのか、「利益誘導団体」の長としてなのかはお任せしますが。
中古F4レースを別開催するまでもなく2010年は混走するのですから、「アルミモノコック」クラスに独自ポイントを付与して、シリーズランキング1位には来季の「カーボンモノコック」での参戦支援をするなどすれば、今、鈴鹿や筑波近辺で鬱積している不満や不安を和らげることになりますし、ご商売にも良い効果を得られると思います。
いずれにせよ「一介のコンストラクター」様は、自覚はないのかもしれませんがかつて子象であったものが立派な大人の象となっているので、周辺を少し歩いただけで蟻は踏み潰されてしまいます。そのあたりぜひご配慮ください。(有冨誠一郎)

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