童夢へ
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り回っていた︒ 京都北部の宝■池は︑後年︑童夢の本社ビルが建つ地域だが︑この頃は車で池の周辺を周回できた︒早い時間はカップルであふれていたので主に深夜に走り回っていたが︑途中でアクセルワイヤーが切れて走れなくなってしまった︒それでも走り続けたい我々はチョークレバーのワイヤーをスロットルにつなぎ直してチョークレバーを操作しながら走っていたが︑やはり思い通りには走れず︑スピンしたまま池に飛び込んでしまった︵鮒子田︶︒幸いにも途中の木に引っ掛かり池ポチ■は免れたが︑自由に乗れる唯一の車はスクラップになってし83自動車へクラッシュしたR36016歳になり鮒子田がやっと手に入れた愛車は無残にもコースアウトしてクラッシュしてしまったが、先端の凹みに当たった木がなかったら我々は冷たい宝ヶ池の湖底に沈んでいたはずで、不幸中の幸いと言わざるを得ない。

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