てくれる東大阪の怪しげな繁華街の赤のれんを肩で切って入り︑﹁おっちゃん︑いつものやつや﹂と慣れた様子で酒と焼肉を注文するのがなんとも大人びていて︑そこに連れて行ってもらえる自分も少し大人になったような気分になってわくわくしたのを覚えている︒泊めてもらうので部屋に戻ると︑見たこともないようなHな本が隠されていたりして︑これも外せないポイントであったが︒ 将一は︑この後バイクに続いてカスタムカーも作り︑私の車作りへの憧れを︑単なる憧れから具体的な行動への踏み切りをつけてくれることになるが︑将一も私の輸入71東大阪の従兄ハヤシストリートホィールたまたまFJ用に製作したアルミホィールが大ヒットとなり、ハヤシレーシングは瞬く間に年商50億を超える大企業に成長し、童夢の初期を支える大きな力となった。
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