に取り掛かった︒家にあった端面に蓋が溶接されてねじ穴が開いていたパイプに︑暴発しないように水の中で分解して集めた花火の火薬を流し込んで︑後ろのねじ穴からニクロム線の導火線を挿入してから固める︒本体を家の床下の柱に固定し︑導火線の配線を二階まで引っ張り準備は完了だ︒的は庭の大きな灯■■■篭■に立てかけた分厚い板に︑父のアトリエに山積みされている古い印刷物を釘で打ちつけたものだ︒ロケットがいつの間にやら大砲になっていた︒ 家族が出払ったのを見極めてから点火ボタンを押したが︑付近数百メートルに鳴り響いたであろう轟音とともに︑パイプに挿45鯉釣りもの作りの起源MINORU HAYASHI
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