童夢へ
52/331

﹁もの作りの起源﹂ このように︑小学生の低学年時代までは人並みのやんちゃ坊主として過ごしていたが︑確か3年生くらいになった頃から︑がぜん遊び方も﹁子供の科学﹂的になる︒ボートに電動のクレーンを付けたようなものを作り︑それを一般には立ち入れない大宮御所に通じる水路に入れるが︑この水路は排水用なので流れに逆らって進ませなくてはならない︒乾電池では無理なので有線のバッテリー駆動にした︒目的は伝説の巨大鯉を釣り上げるためだが︑クレーンには鯉が■を飲みこんでラインが出たらリレーが作動してモーターで巻き上げフッキングする装置も付いている︒朝から晩まで何回も何回も試したが︑釣れた記憶はない︒ 当時は︑隅から隅まで読破していた﹁子供の科学﹂と﹁模型とラジオ﹂の世界がすべてであり︑この両雑誌に掲載されていることは何でも興味津々だったし実施したかった︒ ある号に鉛筆キ■ップを使ったペンシルロケットの作り方が載っていたので︑さっそく製作44

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る