行くことだけは約束してくれと迫られ︑この上︑心配をかけて死なれては困るのでしぶしぶ約束したが︑とたんに母は元気になり大阪の新興校への編入をさくさくと済まされてしまった︒とにかく︑高校の卒業証書がないと大学受験もできないからだ︒1■月?だけ通学すれば卒業証書がもらえるという話だったので︑生まれて初めて制服というものを着て入学案内に書いてあったような短髪に刈って︑片道2時間をかけてその学校にたどり着いたが︑校舎に入った途端︑突然︑後頭部を竹■■■刀で殴られ罵声が浴びせかけられてきた︒﹁こらーっ!裾刈りは禁止だ!﹂??と聞いたことのない単語が飛び交い竹刀が体のあちこちを突きまわす︒頭にきた私が︑﹁何をするんだ!﹂と掴■■みかかろうとすると︑大勢の先生らしき大人に取り押さえられ︑訳も聞かずに職員室に連れていかれてバリカンで丸坊主にされてしまった︒つまり︑つるつるとチョイ伸びの違いだった︒やっと事情を話して校長に取り次いでもらったものの︑泣く泣く校長室に向かう途中に︑またもや定規のようなもので叩かれ︑理由を聞くと指定外のスリッパを履いているとのこと︒さすがに切れた私は目前の校長室に駆け込み︑この理不尽な状況を涙ながらに訴えたが︑母に電話をされて︑﹁自業自得です︒とてもお金がかかっているんだから我慢しなさい﹂と取り合ってももらえなかった︒ 30
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