童夢へ
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﹁ハングライダー﹂ こんな無意味な遊び道具なんかをいろいろ作ってお茶を濁していた頃︑アメリカに行っていた浮谷の元彼女が帰ってきて︑向こうでピート・ブロックと友達になったとかで︑ピートが最近︑製作販売を始めた﹁ハングライダー﹂の代理店をやらないかと言ってきた︒ 特にハングライダーに興味があったわけではないし︑他人の作った製品を売った経験もないから本来なら手を出すべきではないのだろうが︑敬愛するピートの作品とあれば一肌脱がなくてはと引きうけることにした︒ さっそく5機の﹁カイト﹂が送られてきたのでマンションの横の空き地で組み立ててみたら︑6061| T6ジュラルミンのパイプにMILスペックのターンバックルやボルトナット類までカッコ良く︑イメージしていた凧とは大違いで︑たちまち︑ハングライダーという機械に魅せられてしまった︒307ハングライダー

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