童夢へ
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いうものが売っていたので買ってきたが︑これはおもちゃというかジョークのようなもので実用性はない︒面白そうなので模型飛行機のエンジンを改造して直立に取り付けた︒クランクもコンロッドもなく︑ピストンとホッピングの足が直結されたような構造で︑プラグはグロー・プラグに変えていた︒ホッピングで飛んでストロークすることで混合気を圧縮するのでなかなかエンジンが点火しないから︑当時の社員というか会社の居候というかにぴ■んぴ■ん飛ばせていたら︑やっと点火したのはいいが︑かなりの反発力があるので1メートルくらい飛び上がった︒それで驚いていたら︑1メートルからの落下速度が速いために圧縮比が大きくなってより大きな爆発力を生み出し︑今度はマンションの2階に届きそうな勢いになってきた︒まあ︑実際にそこまで高くは無かったと思うが︑飛んでいる本人の悲鳴は聞こえてくるものの︑キルスイッチも付けていなかったからどうしようもない︒3回目を想像するのも怖かったが︑グギッと音がしてホッピングの足が折れたために転んでひざをすりむいただけで済んだ︒306

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