にはいられない︒ある日︑若狭湾に泳ぎに行こうということになって︑ふと思いついたのが﹁泳ぎ器﹂だ︒ 写真を見てもらえば構造はすぐに理解してもらえると思うが︑足のストロークでフィンを蹴りだして推進するだけの単純な器械だ︒ さっそく作って近所のおしゃれなプールで実験を開始したが︑どうしても水中でくるくる回転してしまい︑その格好がぶざまで面白く︑プールサイドの女性たちが嬌声をあげて喜ぶのが恥ずかしくて開発する気が失せた︒305泳ぎ器いろいろ作ったおもちゃの中で特に泳ぎ器を取り上げたのは、あるバランスでセッティングが決まると面白いほど推進力を発揮し、うまくいけば海中の自転車になるかもと期待していたからだが、土台、息が続かないから普及はしなかっただろうが。 アメリカでエンジン付きのホッピングと泳ぎ器とホッピング
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