﹁オレンジの部屋﹂ PANICが完成した頃︑父が肩書だけ会長をしていた会社がマンションを建設することになり︑私に一部屋くれるということになった︒ 内装は自由にしても良いという話だったので設計段階からあれやこれやとわがままを言いたおし︑独立した階段と長い廊下を持つち■っと変わったレイアウトの部屋に︑壁と床はすべてオレンジで梁■■やドアの一部だけ黒という強烈なカラーリングを施し︑バスタブもシンクもテーブルもソファもマージ■ン台や■■■までもオレンジと黒の配色に徹した︒ 2部屋続きで1部屋は今後の事業展開に必要だろうと事務所にしていた︒ その他にももう1部屋賃貸で借りており︑これはほとんど雀荘仕様だった︒ レーシングカーの製作をつづけることは断念していた頃だから︑とりあえず何か仕事をして収入を得なくてはならない︒しかし︑それとて何でも良いというわけではなく興味のあること289オレンジの部屋
元のページ ../index.html#297