童夢へ
255/331

﹁第2回東京レーシングカー・ショー︵1969年︶﹂ EVAもライザGTも神威も綱渡りのような状態で第2回東京レーシングカー・ショーの会場に■り着いた︒ どれ一台とて走行可能なものはなく︑いわゆる張りぼて状態だったが︑それでも︑これらの新進気鋭のデザイナーの作品は会場を圧倒していたし︑レーシングカー・コンストラクターの将来に対して大いなる希望と幻想を抱かせるに充分な魅力にあふれていた︒ 特にMの作品は突出した出来栄えとインパクトにあふれたスタイリングを誇示していたからEVAの成功も暗示しているようで︑長らくの工場幽閉状態も報われて余りある晴れやかな舞台に有頂天になっていた︒すべては誤解だったが︒247第2回東京レーシングカー・ショー(1969)

元のページ  ../index.html#255

このブックを見る