童夢へ
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﹁神威﹂ このネコちゃんの苦労の恩恵に浴したのは本田博俊の﹁神威﹂だ︒同時期︑S800ベースのカスタム・レーシングカーの開発を進めていた博ちゃんは︑﹁カラス﹂時代からの私の苦労や失敗を知り尽くしているし︑今回のネコちゃんの苦労も目の当たりにしてきた︒ 博ちゃんは︑それらのすべての問題点をクリアしながら︑持ち前の神経質なほどの事前調査データを活かしながら︑その上︑場所にもお金にも困らない理想的な状況で﹁神威﹂は開発された︒ それらのすべてに満たされていなかった私から見ると羨ましい限りの環境だったが﹁神威﹂の完成度はそれ以上に素晴らしく︑自分のMACRANSAとは比べ物にもならない美しい仕上がりにおおいにショックを受けたくらいだった︒ ﹁神威﹂は第2回東京レーシングカー・ショーに出展されたのち︑11月3日に鈴鹿サーキットで開催された全日本鈴鹿自動車レース大会にやぶさんのドライブで参戦した︒242

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