不必要な部分を削り落とし︑パテを盛って表面を磨き出し︑塗装してマスターモデルは完成となる︒何日もかけて面出し作業を続け︑最後に塗装してコンパウンドで仕上げると美しいライザGT︵本人談︶のマスターモデルが完成する予定だった︒ 一日︑塗装の乾くのを待って型取りだ︒しかし︑次の日に見に行くと昨夜はショーモデルのようにきれいだったマスターモデルのウレタンが膨張して全体がボンレスハムのように波打っている︒泣く泣く︑再度︑面出し作業を繰り返し塗装するが︑次の日になるとボンレスハムだ︒240ライザGTフェアレディベースの金古真彦の処女作だが、アート・センターの先進のテクニックをもってしても初体験の各種トラブルは克服できず、仕上がりはそこそこだった。 この発泡ウレタンは︑ネコちゃんも実際
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