﹁レーシング・クオータリー﹂ この頃︑富士でのMACRANSAを見て︑これなら自分たちにも作れると思ったシリーズの人たちの中に︑通称︑﹁RQ﹂と呼ばれていたスピード・ショップがあった︒ 社長は山梨信輔というユニークな人で︑白生地を持ってブラジルに行ってシ■ツを作って大成功したが︑番頭に全財産を持ち逃げされて帰ってきたらしい︒毎日︑浴びるように酒を飲みながら︑﹁林く〜ん︒ブラジルでは向こうから歩いてくる超美人がにこっとしたら即エッチなんだ︒ブラジルに戻りたいよ〜﹂が口癖だった︒ 現在のNOVAの母体を作った人で︑とにかく︑ほわーんとした感じのとても好感のもてる人だったから︑たちまち仲良くなって長い付き合いが始まった︒ そのRQの社員で技術面を担当していたのが解良喜久雄であり︑RQを辞めてから小島F1に参加したり︑トミーカイラの片棒を担いだり︑鮒子田が在籍していた時のインギングに勤めたりと︑彼とも長い付き合いが始まる︒238
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