童夢へ
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は谷底だった︒ 私はぞっとして足がすくんだが︑ガードレールを越えようとする人が続いていたので︑必死になって止めるように叫び続けた︒私が止めていなかったら確実に数人の命はなくなっていた状況だった︒次の日の新聞を見ると数十台がクラッシュしたと書いてあったが︑停まっていた車はその何倍もあったと思う︒ 拓也はボロボロになったコンテッサに落胆していたが︑捨てずに修理して使ってくれていたようだ︒235由良拓也

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