童夢へ
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いくらいの高圧のマグマを噴き出している噴火口を持っていたから︑■間からじ■るじ■るとマグマが漏れ出しているような不完全燃焼状態が続いていた︒ 私はよく︑講演会やセミナーでの講演を頼まれるが︑大概は﹁起業﹂をテーマとしたものだ︒しかし︑私はこのような自分自身でも御しがたいメガサイズの欲望に支配されていただけで︑そこには︑目的も意図も計画性も戦略も無い︒レーシングカーが好きだったこともたまたまで︑もし︑レーシングカーが麻雀だったら︑生涯︑麻雀に打ち込んで放蕩息子と呼ばれていたことだろう︒ だから話すこともないし引き受けたこともないが︑それでも︐一度だけ断りきれなくて﹁起業家セミナー﹂みたいなところで講演をしたことがある︒最初に︑﹁どうしてもこういうことをしたいという確たる目標を持っている人﹂と挙手を求めたら︑200〜300人と思われる参加者の数人だけが手を挙げた︒ ﹁ということは︑特に何をしたいという訳ではないものの︑とにかく起業して社長になりたいと思っている人たちが集まっているようですが︑私に言わせれば︑ここに参加しているとい226

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