MACRANSAの活躍や第1回東京レーシングカー・ショーの刺激をうけてレーシングカーを作りたい若者がそこここから名乗りを上げていた︒確かに以前よりも希望的な雰囲気はあるものの︑私にとってはカラスを作っていた時の6万円とかTOJIRO|Ⅱを作っていた時のようにバイトで稼いだお金なんかでは遥かに追いつかないような高額な予算を必要とするようになりつつあるレーシングカーの開発は︑何とも先行き不安な︑二十歳すぎの若者には背負いきれない重荷となりつつあった︒225第5回日本グランプリこの年のグランプリでは4台のMACRANSAが出場し、本格的なワークスマシンに続く12位でフィニッシュし「性能指数賞」を獲得した。このリザルトを見ていただくとお分かりいただけると思うが、12位といえどもインパクトのあるポジションだった。 不幸なことは︑この重荷でも蓋をできな増殖するMACRANSA
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