くしていた︒ よく覚えていないが︑たぶん︑この時点で第3回日本グランプリまで2週間もなかっただろう︒しかし︑今回は出資者もいるので勝手には止められない︒トラックの荷台で﹁カラス﹂の型を磨いていた悪夢の再来だった︒またもや︑救いの手を差し伸べてくれたのは︑やぶさんだった︒もともと︑サブフレームやリア・サスペンション等の製作工程があるので︑溶接などの金属加工の設備が充実した神戸の﹁グランプリ・スピードショップ﹂を︑やぶさんが手配しておいてくれたが︑あまりに車体の搬入が遅いので︑もう今回の話は時間切れで消滅したんだろうと思い込んでいたオーナーの前川さんを説得して︑車体の製作まで手伝ってくれるように交渉してくれたのだ︒191またもや地獄の日々
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