初めてのフレームやサスペンション設計となるのでジオメトリーの計算や溶接など初体験のことが多く︑数少ない専門書と首っ引きの毎日が続く中︑今回は︑カラスの時のように一人では何ともならないのでスタッフ探しや場所の確保にも奔走していた︒ そんな︑人もお金も場所もないないずくしで︑まるでリアリティの無い計画を進める私にも少しは光明となる申し出が舞い込んできた︒やぶさんと京都の3人組の一人であった横山が︑どうしても日本グランプリに出たいから少し資金援助するという話188モノコック下面当初から、間に合わないことを想定してモノコックの下面にはオリジナルのS6シャシーに搭載するための溝が掘り込んであった。結果的にはこれで助かったのだが。
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