童夢へ
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 当然︑エンジン位置は最も低く最も後ろ寄りに設定されたが︑これが後々まで大後悔の種となる︒しかし︑今までのレーシングカー作りの実績から考えてもかなり荒唐無稽で無謀な計画であることは自覚していたので︑万一のことを考えて︑このモノコックがS600のオリジナル・シ■シーに乗っかるようにも対処していた︒つまり︑サブフレームやリアサスなどが間に合わなかった時はS600のシ■シーにモノコックを載せてボディを架装できるようにも考えていたので︑モノコックの下面にはS600のフレーム形状に合わせた凹みを設けておいた︒187またもや地獄の日々MINORU HAYASHI次期シャシーの構想思いつくかぎりのアイデアを盛り込んだ妄想のような計画だったが、本気で作りかけていた。

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