童夢へ
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修理してNに売ってもらうというシステムが確立していて︑最も多い時には10台近くをストックしていた︒ 後半は信用も付いてきたから仕入れ先が委託してくれたりしていたので︑すべてが自分のものというわけではなかったが︑コルベットやアルファやジ■ガーなどスポーツ系の車を中心に在庫して自宅の向かいの京都御所前の広場に並べていた︒ ある時︑格安のジ■ガーEタイプを入手した帰り︑名神をすっ飛ばして帰ってきて自宅の向かいの広場に駐車した︒翌朝︑そのジ■ガーに乗り込んでエンジンを始動しギアをローに入れてクラッチを繋いだ途端に︑ドンという大きな音とともにシートが10 cmくらい落ち込んだ︒びっくりして車を降りて見てみるとフロアパンが地面まで落ちている︒つまり周囲が腐って底が抜けたわけだ︒昨夜︑名神を走っている時に底が抜けていたらと思うと九死に一生という感じだったが︑その当時は︑払った数十万円の方がショックが大きかった︒ そんな失敗や■されるようなことも数々体験したし︑いろいろ波はあったものの︑当時の私の大きな収入源になっていたことは間違いない︒ただし︑青天井底なし沼のレーシングカーの開発に使っているのだから慢性的資金不足に変わりはないが︑もともと無いのに使うのと収入171相棒N

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