5 1945年7月16日生まれ。少年時代より物づくりに没頭するあまり学業が疎かになり、典型的な落ちこぼれ街道を邁進するも、レーシングカーを作りたいというあまりに強い欲望に支配されるまま一筋に熱中しているうちに、いつの間にやら「童夢」という会社を興し少年時代の夢を実現していた。しかしちょっと違うのは、日本にはレーシングカー・コンストラクターという職業が成立する土壌がなく、いつまでも趣味として自費で楽しむしか道がなかったために、右手で稼いで左手で浪費するという自己完結型の珍しいスタイルの企業とならざるを得なかった点だ。童夢の話は後■の「童夢から」に詳しいが、ここでは、おちこぼれで出来損ないでカミナリ族の不良で、どうしようもない罪悪感と自己嫌悪に苛まれつつ、それでも好きなことしかできない意志薄弱さに悩み続ける童夢創立以前の林みのるを紹介している。林みのる株式会社 童夢 代表取締役社長 日本自動車レース工業会 会長
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