の頃はこのあたりを縄張りにいたずら放題していた場所だから︑たぶん︑子供が走り回ったんだろうが︑もう普通の方法では絶望的だと判断した私は︑メス型を諦めて︑オス型に︑直接︑製品を張り込むことにした︒つまり︑本来はざらざらの裏側が表に出てしまう手抜き製法だ︒ また︑ノーズコーンも正確なボディへのフィッティングをあきらめ︑ソフトクリームのコーンのように円錐状に製作したノーズを現車に合わせながら適当な場所で切る方法に切り替えた︒両方とも絶対にきれいにはできない究極の妥協策である︒118カラスの作り方実車を失い、少しばかりのゲージ類を頼りに想像の領域で造形していたので、どこかで合うようにテーパー状に製作せざるを得なかった。幸い、ほとんど山勘の幅に関しては合致したが。
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