三栄書房の担当者が﹁浮谷さん︑こんなに何もかも教えちゃっていいんですか?﹂と心配するほど手の内をさらけ出した内容であり︑それからしばらく︑鈴鹿を走るレーサーの卵たちのバイブルと呼ばれるようになっていた︒ 浮谷は﹁みんな速くなったほうが楽しいだろう? それに僕だってまだまだ速くなるし﹂と事もなげに原稿の完成を喜んでいたのが印象的だった︒106
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