童夢へ
112/331

業で泊まらないといけない時は京都の私の自宅に戻って作業を続けていた︒ し■っち■う浮谷が泊まりに来るようになるにつれ︑浮谷をお気に入りな母はなにかと世話を焼いてくれたのでお茶菓子が出たりと普段より居心地は良かったし︑何よりも︑浮谷の居る間は勉強しろといわれないので︑のびのび過ごせた︒ 完璧なコース図を作成し︑そこに実際に3分10秒を切った浮谷の走りの写真をプロットしてゆく方法で説明しようということになった︒方法はアナログだが発想としては現在のデータロガーそのものだ︒ そこで鈴鹿サーキットから詳細なコース図をもらおうと思ったが︑何らかの理由で建設図面はもらえず︑しかたなくパンフレットの小さなコース図を拡大することになった︒拡大コピーなんかない時代だから︑私が図法的にA0×6くらいの大きさに拡大したコース図に︑コースをはいずり回って収集した実際のコースの周辺目標物や舗装面の継ぎ目や傷などの位置データを記入していった︒ 準備が整ったところで三栄書房のカメラマンにお願いして︑モータードライブのカメラで浮104

元のページ  ../index.html#112

このブックを見る