童夢へ
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れて︑よく︑﹁林︑それ面白いな﹂とか相■を打ってくれていた︒ しかし時々︑飲み物を買いに中座して部屋に戻ったりした時に︑急に話が止まったような白けた感じを受けるときがあり︑私がいつも違う話をするから避けられているんじゃないかと疎外感を持ちかけていたので浮谷に相談したら︑﹁違うよ︒林のいない時はだいたいエロ話をしているから急に止めるんだよ﹂とのこと︒ 少し安心したが︑この頃の私といえば︑レーシングカー一筋の超堅物超偏向的モラリストで︑浮谷が︑﹁この間︑かわいい女の子を引っかけてキスしちゃった﹂なんて言おうものなら︑﹁彼女がいるのに不謹慎だ!﹂と怒りだすくらいだったので︑林の前では女の話は禁物ということになっていたようだ︒単に出遅れていただけだったが︒102

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