ないが︑元気なうちに事実を記録しておきたいと思って書いている︒ だから︑基本的には︑思いのたけを書き綴っただけで時系列や史実を忠実に述べたものではないから︑中には話が前後して矛盾するところや記憶のあいまいなところもあるかもしれないが︑それは本質とは関係ないし︑内容的にはおおむね事実に即して述べている︒﹁童夢へ﹂は熱情に操られるまま︑意志や計画や目的などの立派な考えもなく︑ただ流されていた時代の話だ︒だからこのような︑放っておけば自分自身が焼き尽くされてしまうような激しい熱情を持たない人には︑1%も理解できない特別な状況だから︑読んでいて違和感を覚えることも多いだろう︒ 私はその後︑﹁童夢﹂を創業して︑ますます自動車レースの泥沼に嵌っていくが︑それはまた︑﹁童夢から﹂と題して︑引退した時にでも洗いざらいぶちまけようと思っている︒いたから﹁子供への個人的なメッセージのようなもの﹂と書いているし﹁目的の達成よりも︑名誉よりも︑利己的な利益よりも︑知名度よりも︑生き方のスタイルというか美学にこだわっ3 実は︑この部分は2022年に少しリライトしている︒これを書いた時は︑前妻との子供が
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