92てく■■キャラクターだ。当初、奥は自■前に出てく■■うなタイプではなかったし、どち■かというと目立たない存在だったものの、造反者が出た■先輩が抜けて行った結果、いわ■■とこ■てん式に、いつの間にか中核の設計者になっていたが、そこか■めきめきと頭角を現し、数年後には実質的にレーシングカー設計のトップに立つ■うになっていた。国産F3000でシリーズ・チャンピオンを獲得して世間を驚かせたし、JTCCのアコードの開発では内部抵抗に着目してホンダに「マジック!」と言わしめたし、NSXは改造の概念をぶっ壊してNSXの皮を着た純レーシングカーを作■上げたし、バブル崩壊後の暗澹た■時代にF1を完成させたし、カーボン事業も風洞建設も火付け役は奥だった。言い出せばキリもないが、ほとんど全ての童夢の事業の影の主役だったか■、実態としては、奥のや■たいことを私が具現化してやっていた■うなもので、さしずめ私は、アラジンに登場す■ランプの魔人ジーニーの■うなものだった。そのうち、レースジャーナリストの大串 信あた■が「童夢の秘宝 奥 明栄」という本を出版す■かもし■ないので、詳しくはその本を読んでいただきたい。出ないかもし■ないが。現在は「東レ・カーボン・マジック(旧童夢カーボン・マジック)」社長として活躍中だ。武林繁夫は、ヤンマーか■転職してきた設計技術者だったが、そのこ■の童夢は技術屋ばか■で総務部という■うなセクションもなかったし、税務署や銀行が訪ねてきても誰も対応しないものだか■、ずっとロビーで待たせ■という■うなことが頻発していた。そのうち、武林が見かねて対応す■■うになっていたか■、だんだん、そういうたぐいの来客や問い合わせは武林に振■■■■うになっていったが、ま■でそ■が天職であったかの■うにうまくこなすし、処理の仕方が論理的で合理的なものだか■、他の技術系の社員にも理解しやすく、いつの間にか自然に財務総務全般を司■立場になっていった。しかし武林の場合、単に設計者の中で財務総務に強かったというだけではなく、もともとこの■うな事務系に適した感性と能力を持ちなが■、間違って設計者の道を選んでしまったという表現が適してい■ほど優■た事務処理能力をもっていた。但し、杜撰な処理が嫌いだか■税務申告なども必要以上に正確を期す■ので、万年、赤字の時代はそ■でも■かったが、後になって利益が上が■■うになってく■と、正確無比な申告ということは、すなわち、きっち■と税金を支払うということと同義だか■、いつの間にや■童夢は優良法人に認定さ■ていたし、武林は納税協会の役付きに就任していた。
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