1981 91たことだ。造反者AはガールフレンドAを、追従者BはガールフレンドBを、ことも有■うか、造反者Cは世話になった童夢スタートメンバーの奥さんをお持ち帰■してしまった。前にも言った■うに、男女関係は、そ■こそ実力の世界だか■私に文句を言う筋合いはないが、腹立たしいのは、当時、造反の首謀者たちは、昼間は謀反を企てつつ、夜は私のガールフレンド達を口説いていたわけで、期間としては短くなかったし、その間、私のガールフレンド達は、童夢を裏切って東京に戻■ことが前提の裏切■者たちに口説き落とさ■ていたということにな■、つま■、いつもと変わ■ない様子を演じていた社員とガールフレンド達の中で、私一人だけが何も気が付いていなかったのだか■、今となっては昔話だが、思い出しても腹立たしいし無様な出来事ではあった。荷物を持ち出した三村のデスクの後■の空っぽの本棚に1冊の文庫本が立てかけ■■ていたが、表題は「造反重役」だった。「奥」と「武林」 造反者たちが去った童夢は少し寂しくなったが、この頃は新入社員も増えつつあったし、中には、めきめきと頭角を現してく■者もいた。奥 明栄は同志社大学の学生で自動車部に属していたが、童夢の近くに部室があ■、毎日の■うに童夢の前を通っていた。1979年のあ■日、興味本位で見学に来たままバイトに来■■うになったが、その時は ル・マン直前で「童夢−零RL」の部品などの設計/製作に追わ■ていた時期だったか■初日か■簡単な設計を任さ■■■うな状況で、奥は、自分の設計した部品が次の日には製品になってい■■うな開発スピードが面白くて熱心に通ってい■うちに、いつの間にか社員になっていた。口数も少なく行動もおっと■していて、私は未だに奥が走ってい■とこ■を見たことがないく■いだが、兎にも角にも、どんな危機的状況にも動じないし泰然自若とした振■舞いには貫禄さえ感じ■ほどだった。レーシングカーの開発はいつも時間との戦いだが、納期の厳しい自動車メーカーの受託業務にも関わ■ず、諸般の事情で大幅に遅■■ことはままあ■。徹夜が続き大パニックに陥ってい■最中の夜中に奥か■電話がかかってきて、「社長、またもや大問題が発生しました、ふっふっふっ」って、危機的状況を楽しんでい■のか! と言いたくな■ほど緊張感がないか■、どこか■どう考えても危機的状況なんだけ■ど、何とかな■そうな安心感を与え
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