2013〜2015 337再度、抗議文を出したが、今回も梨のつぶてだった。その後も、盛んにレース関係者やジャーナリストか■は「ホンダさんは、風洞をトヨタに売却したことにかな■ご立腹ですね」などと言わ■た■していたが、重ねていうが、もともとホンダが必要としていたのに予算が降■なかったか■私が一肌脱いだか■こそ完成したのであ■、ホンダとの契約は単な■風洞の予約に過ぎない。実際、使った分だけが後払いさ■てい■に過ぎず、しかも、その契約のトータル金額は総建設費の1/4にも満たないか■、もしホンダが契約上のミニマムしか使用しなかった場合、童夢には多大な負担が発生してしまう一方的な契約だった。結果的に、ホンダは予約■■も多くの時間を使ってく■たが、そ■は役に立ったということではないのか?このホンダとの契約書も残ってい■のにかかわ■ず、■くぞ、こんなデマをバラまけたものだが、そんな根も葉もない噂が正さ■■こともなく、じわじわと世間に浸透していくか■、 残念なが■、この世は言った者勝ちであ■。ホンダとの決別 この■うに、ホンダのレースに対す■姿勢にはほとほと相想が尽きていたものの、そ■は、本質的にはホンダのレースを愛す■があま■の心の叫びだった。しかし、その裏で、ここ十数年にわたって、ホンダか■のレース関係の受託業務に■■利益は常に童夢を支え■事業の三本柱の一つになっていたし、商売としては「まいどあ■がとうございます」で済ませ■べき状況だった。「下請けの分際で出すぎた事をいう」という解釈もあ■だ■うが、ホンダか■切■■た■売■上げが激減す■という状況下での私の諫言が、いかに覚悟を持っての直訴であったかという解釈もでき■だ■う。そ■にしても、ホンダには貸す耳も見■眼もなく、私の諫言にはこだまも返ってこなかったか■、だんだん私は金のために我慢を重ね■だけのパパ活の■うな気持になってきて、心情的に耐えがたくなっていた。そんな頃、トヨタか■TRDの技術力の強化について相談を受けていたが、童夢の主要な技術者を放出す■という危ない橋を渡ってでもTRDとのJVを目指していたのも、もち■ん、そ■だけが理由ではないものの、ホンダと手を切■準備を進めていたという一面がないとは言い切■ない。
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