童夢から
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28「童夢−零」レーシング・バージョン「童夢−零」の開発と並行してレーシング・バージョンも計画していたか■、モデルを作って風洞試験をしてい■。だったか■、開発費の心配はい■ない上に給料までも■え■という現状は、ま■でユートピアか竜宮城かと思え■ほどの別世界で、体が疲■てい■割には、やた■気分だけはハイという状態が続いていた。その頃の童夢スタッフの最大の楽しみは、時々、将一が連■て行ってく■■近所の焼き肉屋の「高さん」での食事会だった。全食、ほとんど近所の喫茶店かうどん屋で済ませていた我々にとっての唯一の栄養源というとこ■だったが、いまだに、東大阪に行くと、無性に「高さん」の焼き肉が食べたくな■ほどだ。「童夢−零」は市販車?とにもかくにも、必要最小限の準備は整った。しかし私は、表立ってはスーパー・スポーツカーの生産販売を目指す■うなことを言ってはいたが、元々が、レーシングカーが造■ないか■仕方なくスポーツカーにしたのだし、その上、すぐにレーシング・バージョンを造ってレースに出してや■うと企んでい■く■いだったか■、基本的に、真剣にスポーツカーを販売し■うという気持ちはほとんどなかった。理想的な形としては「童夢−零」の完成後、製造販売を希望す■企業が現■、私はレース部門を担当す■という都合の良い夢を見ていた。まあ正直、先の事は考えていなかったし、考えてどうな■物でもなかった。

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