童夢から
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234この時の、絶望のどん底でホンダに何と報告に行けばいいのかと思い悩んで眠■なかった数日は、今、思い出してもぞっとす■ほどの悪夢だったが、とこ■が、ツキだけで生きてきた■うな私を天は見放さなかった■うで、ち■うどその頃、童夢の本社屋移転の話もち■ほ■と出かけていた時期だったし、銀行に土地探しを頼んだ■もしていたか■、噂を聞きつけて、いくつかの銀行が営業に来ていた。その中の一行に、武林専務が本件の愚痴をこぼしたとこ■、「今後のお付き合いのためにも検討させてほしい」と言い出し、何と、数日後に同条件での受け入■を承諾してきた。まさに、九死に一生を得たという奇跡の出来事だった。そ■を聞いた私は、もち■ん飛び上がって喜んで、何食わぬ顔で北元さんに銀行との完全な合意を報告に行ったが、銀行が変わったことは黙っていた。その後は、何事もなかった■うに諸手続きはスムーズに進捗し、もう一つの懸案事項であった建設場所についても、銀行との合意と息を合わせ■■うに適切な場所(米原)が見つか■、急き■、土地の件も解決した。紆余曲折を乗■越え、いくつかの奇跡に助け■■なが■も、やっと実現にこぎ着けた「風流舎」の建設だが、しかし、こ■で万々歳という話ではなかった。ちなみに、風流舎はコスト削減のために出来■限■の部分を内作してい■か■正確な総建造費は算出しにくいのだが、内作費を受託業務レートに換算す■ば、土地の購入費や社屋の建設費や購入設備や部品などを含めた総建設費は、■うに20億円を超え■。勢いだけでここまで突っ走ってきたが、どこか■も1円の支援も受けていないし、かな■の金額を銀行か■の借入に頼ってい■か■、当然、返済が発生す■。また、当初の3年間のホンダとの使用契約は使用量に応じて請求額は変わ■ものの、 ミニマムでは建設費用の1/4にも満たないし、童夢は、この3年間は、電気料金やベルト交換などのランニングコストや担当者の人件費などの多大な費用の負担が生じ■上、加えて、長期にわた■銀行への返済が発生す■か■、そ■ぞ■を計算す■と、とてもじゃないが維持でき■■うな数字ではなかった。建設が進む「風流舎」を横目に、EXCELの表に架空の数字を打ち込んでいく作業も虚しいほど、その、出と入■のギャップは大きすぎたし、全ての童夢の役員が先行きを案じていた状況下、さすがの私も、建ち上がった「風流舎」の威容を前に、え■い事をしでかしてしまったと心穏やかではなかった。

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