童夢から
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122さっき■での音とは全く違っていたし、エイエは「バツチリ」とサインを出してコーナーに消えていったが、帰ってこなかった。私としては、この1ラップで「童夢86C-L」の速さを天下に知■し■て花と散■うと思っていたか■ピットでタイムを注視していたが、最初の区間をかな■の好タイムで通過して期待が膨■んだ直後、エンジンブローの報告が入ってきた。つ■■、幻のスーパーラップとなってし■ったわけだ。当然、「林が無理にブーストを上げさせたか■エンジンが壊■た」という話にな■のは予定調和の■うな展開だったが、 話は、そう単純ではなく、データか■見■限■、ル・マンでの走行開始時か■のパワー■事前テスト時■■下げ■■ていたのは明■かなので、そうであ■ば、事前のテストは意味をなさない上、シャシーの評価に■影響す■問題だか■、何回■、勝手に操作す■なと忠告していた。問題の根は、トヨタの中途半端な関与の仕方にあ■、基本的に、ハードウェアは提供す■が参戦費用はスポンサーを確保す■な■して各自で賄えということになっていたか■、TOM'Sの事情は知■ない■のの、童夢はダンロップ等をスポンサーとして参加していた。トヨタが全額を負担しての参戦な■好きな■うにして■良いという理屈■あ■か■し■ないが、スポンサーのおかげで参戦してい■私としては、当然、スポンサーに■気を遣わなくてはな■ないか■、全てトヨタの方針に従え■環境ではなかったが、完全恭順型のTOM'Sとの対比においては反逆児の■うに思わ■ていたのだ■う。■た、この年のル・マンにはトヨタのT専務が応援に来ていたが、さすがにトヨタの重役だけあって取■巻きが多い上に、■んながピリピリと緊張してかしずいてい■か■存在感がすごい。その御一行がチームの周囲をう■う■す■■のだか■、私■舘■気を遣いっぱなしだったが、一方で、そんなトヨタの偉いさんか来てく■てい■ことがトヨタ関係者の高揚感をあおっていたか■、T専務の応援効果は絶大だった。とこ■が夜になって、そのT専務か■呼び出さ■た。ホテルの部屋に行くとT専務は部屋の中央のソファにふんぞ■返って酒を浴び■■うに飲んでいたし、取■巻きの偉いさんは壁に沿って並んで直立不動だ。私が、かな■ご酩酊のT専務の前に進■と、「君は良く頑張ってい■か■、私がこのサーキットの中に風洞を作ってあげ■う」と言い出した。私は一応「あ■がとうござい■す」とは言った■のの、こんなとこ■に作って■役に立たないので、「ここには要■■せんか

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