73第5部 誤解を招く(株)良幸と(株)童夢の経営状態第5部 誤解を招く(株)良幸と(株)童夢の経営状態この紛争において、洋子氏は、通じて自らの名声(後段で説明)と裕福さと私の金のなさを言い続けて、裕福な自分が貧乏な私の金を取りに行くわけがないという演出を試みている。特に裁判に突入してからは裕福さのアピールは盛んになるが、基礎知識として、ここで実態を説明しておこう。洋子氏は、株を「もらった」理由として「何回も金を貸したが返してもらっていないからくれたと思った」と言い出しているし、米原の土地を収奪する理由として「童夢にお金がなかったから買って貸してあげた」と言い出しているし、宝ヶ池の不動産についても「林氏により執拗に勧められて、やむを得ず購入したものである」と、まるで売りつけられたように言っているが、これらに通底するのは、私に金がなくて困っていたから助けてあげたという裕福さのアピールだ。それにしても不思議なのは、第4部「紛争の勃発」の「ポイント その2 全ての金は私から洋子氏に一方的に流れている紛れもない事実」で説明したように、事実として金は一方的に私から洋子氏に流れており、明らかに、資産を奪われたのは私であり、何の労働も努力もしないまま私腹を肥やしているのが洋子氏であることは各種帳票類から明らかであり、疑いを差しはさむ余地もないから、その洋子氏の演出と実際の金の流れとのギャップは、あまりにも不自然だ。確かに、洋子氏はワコールという有名企業の創業者のお嬢様であり、世間では資産家とされているものの、その資産の大半は親から引き継いだワコール株であり、生産的な仕事は何もしていないから、いわばワコール株を売って食いつないでいるに過ぎない、いわば売り食い状態である。一方の私は、親から授かった遺産は僅かだが、自らの才覚で童夢という会社を成長させて世界を舞台に活躍してきたという自負があるから、洋子氏に、ここまでこき下ろされるほどの泥船だったとは思っていないし、私からの金を頼りに会社を維持してきた(後段で解説)洋子氏が、私に向かって主張出来るような話でもないと思うから、少し、(株)良幸と(株)童夢の経営状態についてチェックしてみることにした。
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