ブラジャーVSレーシングカー 2
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22- digest -絶対に悪夢のはずなのに、まだ目が覚めません仮にA弁護士としときますが、A弁護士は、事前に渡してあった『ブラジャーVSレーシングカー 2 』の原稿を「何回も読ませていただきましたが、まだ出来ることはある」と言うので、思わず私も膝を乗り出したものです。A弁護士によれば、「洋子氏が勝手に林さんの名義の株を作った行為は民法の第113条における[無権代理]と言って、後に林さんが追認すれば契約は成立し、否認すれば契約は認められず、時効はありません。つまり、林さんに贈与された分だけ追認し、洋子氏名義に変えた分を否認すれば全て林さんのものになりますから取りに行きましょう。多分、折れてくるはずです」と言って六法全書のコピーを見せてくれました。実際、A弁護士が竹村弁護士の配下に電話をして無権代理の話を持ちだしたら、瞬く間に、お互いの株の所有権を放棄するという契約を交わすに至りましたし、今までの長い長い時間軸から見れば一瞬の出来事でした。たぶん、洋子氏側には「これを言われたらお終いだね」という認識はあったのでしょう。A弁護士には、よほど勝算があったのでしょう。「林さんはDCM株の売却益を息子さんに取られているのだから、実質的には生前贈与しているのと同じです。息子さんの遺留分の放棄も条件に入れましょう」と提案してきました。洋子氏側は、これにも直ちに同意して、息子本人が家庭裁判所に遺留分の放棄を申し出て認められましたから、これにより、取られていた資産の内、数億円が取り戻せました。スピーディーな展開には驚きましたが、悪事は悪事として自覚はしているようです。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。まだまだ信じられない人が多いと思いますが、かくいう私も、塚本能交氏とは半世紀にも及ぶ付き合いでしたし洋子氏とは21年間も夫婦でしたから、そんな至近距離から見てきた能交氏も洋子氏も、こんな理不尽な振る舞いとは縁遠い人たちのはずでした。確かに、「塚本一族の大脱税」で説明したようにお金への執着は強い人たちだったのかもしれませんが、まさか、身内(途中から他人になりましたが)にまで牙

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