181第15部 稚拙極まりない判決を読み解くまんま、相手側の弁護士の言い草だ。こう言うと、ほぼ100%の人から「裁判ってそんなもんだから、弁護士次第で勝敗は決まる。安物の弁護士を使った君の判断ミスだ」とか、「ワコールがいくら税金払ってると思ってんの、洋子ちゃんに不利な判決を出せるわけがないだろう」などと言われるが、私は、そんな忖度やパワーバランスが法廷に持ち込まれないと信じてきたから、まともで真っ正直な取り組みに徹してきたつもりだ。しかし、この判決を見る限り、そんな綺麗ごとが通用する余地は全くなさそうだから、つまり、訴訟提起するということは嘘つき大会にエントリーするのと同義であり、しかも、整合性も必要ないし、矛盾にも眼をつぶってもらえるし、時間軸も関係ないし、常識すら必要ないから、いかに安直な嘘を平気で連発できるかで勝負は決まる。それにしても、この、あまりにも露骨で偏向的な裁判所の判断も異常だが、世の中には、盲目的に判決を信じ込む人が多いから、結果論的にいえば、ただただ正義を信じて、そんな魑魅魍魎の世界に踏み込んでしまった自らの愚かさを反省するしかない。それにしても異次元の世界だった。
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