143 第13部 壊され続ける和解交渉この「塚本一座の猿芝居」の現場写真。塚本姉妹と協力者のTとの偽りの宴だった。なり妥協した内容の和解案を作成して古賀弁護士を通じて提出したところ、素早く回答が返ってきました。ここで何が起こっていたかを説明しておかなくてはならないが、洋子氏は、既に株と米原の土地の売却益の5億6,000万円は自らの懐に入れており、童夢の25%の株についても洋子氏のものとして判決が出ているし、宝ヶ池は洋子氏の名義のまま判決でも洋子氏のものとされているから安心だ。洋子氏にとって残された課題は下鴨の土地だけだ。しかし現実には、下鴨も宝ヶ池も買い手が付いていたのに紛争が長引いて困っていたし、下鴨は土地を私から買わないと売却できないし、私に下鴨を売らせるには宝ヶ池を返却する必要が生じるから、ジレンマに陥っていた時に考えたのが「塚本一味の猿芝居」による、人情がらみで下鴨を売らせようという作戦だった。下鴨さえ手に入れれば、後は強引に宝ヶ池を売り払うだけだ。この期に及んでも私は洋子氏の本性を見抜けていなかったのだろう。また、半世紀にわたる塚本一族との付き合いが目を眩ませてもいたのだろう。すっかりとその気になって洋子氏側の要求に応じる形で妥協的な和解案を出したが、しかし、私はまだ宝ヶ池の旧童夢本社の奪回にこだわっていたし、洋子氏は全てを収奪するつもりだから、まだまだ、すんなりとは解決するはずもなかった。次頁が、その「塚本一座の猿芝居」に惑わされて私が出した和解案だ。
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