ブラジャーVSレーシングカー 2
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141第13部 壊され続ける和解交渉万円で買うと言い出したという、大変に解りやすい話だ。ただし、その分、株の売却益は2億1,000万円を取ると言い出しているから、土地の買取価格を高く見せるための幼稚なギミックは丸見えだ。ここが私のいけないところで、すぐにカッコ付けようと思うから、「下鴨の土地で利益を得る必要はない」として14年前の取得価格で売ると言っている(紛争時の実勢価格2億4,000万円の土地だ)が、洋子氏を相手に、そんな男気は全く通じない。しかし、宝ヶ池不動産に関して全く言及されていなかったから、不審に思った私が弁護士を通じて回答を求めたものの梨の礫だったので、そこでまた業界の情報を探ってみたら、洋子氏は既に宝ヶ池不動産を2億2,000万円(推定)で売約済みだった。宝ヶ池不動産の奪回にこだわっている私に第三者に売却することがバレたら、私が絶対に下鴨の土地を売らなくなるから何も言えなくて黙ってしまったわけだが、当然、和解には至らなかった。<うたかたの夢(塚本一座の猿芝居)>それからしばらくは裁判での敗訴が続き、あまりに想定外の惨敗に控訴などの手続きに追われて時間だけが過ぎていた頃、2016年末になって、数年間は音沙汰のなかった洋子氏の姉の真理氏(以下義姉)から「会いたい」というLINEが入ったことから「塚本一座の猿芝居」が始まるが、それは、一筋の光明が見えたと思ったら誘蛾灯の光だったような、素人の仕業とは思えない、すさまじいばかりの悪意と巧妙な罠だった。以下は私の文章から紹介しておこう。とにもかくにも、元家族による、この何ともあざとい演出には絶望しかなかった。この件も、私が書き下ろした『ブラジャーVSレーシングカー』(第三書館、2018年)に書いているので引用しておく。義姉は私とも親しい間柄でしたが、私が別居して以来、他の元親族と同様に、ぷっつりと音信が途絶えていました。ところが、4年半を過ぎた2016年も末になった頃から突然に連絡が入るようになり「会いたい」とのこと。年を越して2月になった頃に会うことにしました。最初に会った時、義姉は冒頭「私は内容をよく知らないけれど、一体、どうなってんの?」と切りだしましたが、私は、洋子氏と義姉の仲の良さはずっと見てきて知っていますから「内容はよく知らない」はずがないし、事情を知らないまま5年間も連絡がないのもおかしいから、出足から、かなり違和感を覚えたものでした。しかし、あくまでも義姉は、「事情は良く知らない」ことを前提に、「知らない仲じゃないんだから弁護士なんか排除して二人で話をしたら?」と

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