ブラジャーVSレーシングカー 2
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131第11部 お口直しの林情報(山口正己特別寄稿)第2章 町のうわさ京都人で名前を出して声を出してくれる人はK氏以外に居なかったが、取材に応じてくれた名前を出せない人や名もなき人達の声や、K氏との雑談でのエピソードからも、洋子氏には、本人が盛んにアピールするような「お金に疎い深窓の令嬢」というイメージとは程遠い、商才に長けたお金にシビアな人物像が浮かび上がってくる。洋子氏は親から引き継いだ(株)良幸を経営していたが、画家を志していたものの挫折しているので、好きな絵を扱う画商のようなことをしていた。幸一氏の存命中はご威光の傘の下で商売も回っていたようだが、幸一氏没後は経営も苦しくなっていた。そんな頃に、かなり強引な商売をしていたようで、京都人の堅い口も、話をしていると、あれやこれやと噂話に花が咲くようになってくる。いろいろな話が漏れ聞こえて来たが、ただし、全て名前を出さないことが条件だったし、エビデンスと情報源の明記できない話を持ち出すことは林氏に強く止められているので、ここで、その噂や商売の内容をあげつらうことはしないが、取材を重ねていくと、ますます洋子氏の商才に長けたお金にシビアな人物像が浮かび上がってくるし、一方、林氏の正義感の強さや裏表のないストレートな性格を評価する声が多いことや、反面、頑固とか偏屈とか扱いにくそうな一面も鮮明になってくる。それでも、そこに、嘘をついてまで洋子氏のお金を取りに行くイメージは、欠片も見つけられなかった。第3章 林氏の旧友達の声 一方、京都を離れれば、林氏を支持する声には事欠かない。集めれば本の2〜3冊は出来てしまうだろうから、独断で選んだ林氏の旧友たちの声を拾ってみた。<舘 信秀(TOM'S)>TOM'Sはトヨタを代表するレーシング・チームで、ホンダのワークス・レーシングカーの開発とレース活動を担当していた童夢とは、お互い、トヨタ、ホンダを代表するトップ・チームでライバルだった。「もう半世紀に及ぶ付き合いだし、かなり密着した付き合いだったから、みのるのことは何でも知っていると思うけれど、あれほど一直線で筋を通して頑固で、人に迷惑をかけることや借りを作ることが絶対に嫌で、人に飲食を奢られるのも嫌というみのるが、金のことで嘘をつくことは絶対に有り得ないから、私は、全てみのるの主張が正しいと思っている」。

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