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jun.20 2016 
「SUPER SPORT K4 PROJECT」の概要についてお知らせします。

計画の概要
(株)童夢ホールディングスでは、独自のプロジェクトとして「K4スポーツカーの開発」を実施することになりましたのでお知らせいたします。
とは言っても、ほぼペーパーカンパニーの(株)童夢ホールディングスが開発を行う訳では無く、自動車の開発に燃える「フヂイ・エンヂニアリング(代表 藤井 充)」を中心とする鈴鹿の若手技術者(の卵)たちが実務を担当し、林みのるのポンチ絵の具現化に挑戦することによって成長し、これからの日本のレーシングカー開発技術の礎とならんことを願うという、少々まどろっこしいプロジェクトです。

ちょっと中途半端な関わり方になるかもしれませんが、(株)童夢ホールディングスが目指すところは、このような「楽しい車造り」ができる環境を提供し、「若者の自動車への関心」を高め、「若い技術者」を育て、いずれの日にか「日本の自動車レース産業」の発展振興に繋がることにあります。
同じ思いをもって、レーシングカー・コンストラクターとしての立場から長きに亘って努力を重ねてきたものの、いくらレーシングカー開発技術者を育てたところで、彼らに活躍の機会を与えることもままなりませんでしたし、世間から求められることも評価されることも少なかったので、いかにも手詰まりでしたし、結局、力およばす幕引きとなってしまいましたから、最後っ屁の後のスカしっ屁のようなものですが、最後の最後に、ロード・スポーツカーにターゲットを変え、また、このプロジェクトを将来に繋いでくれる後進を育てることにも注力しながら、(つまるところ)日本製のレーシングカーが世界のサーキットを席巻する未来を夢見て私のキャリアの幕引きとしたいと考えています。

開発体制/ 後進の育成
このように、本プロジェクトは単に自動車の開発を実施するだけでは無く、将来の日本の自動車開発を支える技術者の育成や、彼らが活躍できる環境を作り上げることを目的にしていますから、あえて、「これからの人材」にチャンスを与え、高レベルな開発技術やビッグ・プロジェクトのマネージメントなどを経験することにより、次世代を担う技術開発集団に育ってくれることを期待しています。
近年においては、私も歳を食い、先行きを憂うるような気持ちも芽生えてきていましたから、真剣に日本の(特に自動車レースにおける)技術力の未来を考えるようになっていました。
現状を鑑みるに、当面は、底辺からのレーシングカー造りの環境を再構築していく以外に手立てはないと考え、種まきのつもりでJAF-F4やSFJなどの開発を進め、底辺フォーミュラの世界の活性化を図っていた頃、藤井充という若者が手紙を送ってきました。
その手紙の中には車造りへの情熱が溢れかえっていて、思わずそこに、二十歳過ぎの、ただただ闇雲に突っ走っていただけの自らを見出したような気がしたものです。
それからも交流は続き、いつしか、SFJの開発などを手伝うようになったり、最近では、私の引退パーティである「童夢の終わりと始まり」に展示する為に再現した「カラス」と「MACRANSA」の製作を依頼するようになっていました。

その頃は、最後に本格的な市販スーパー・スポーツカーを開発して花と散ろうと計画を進めていたところ、あろうことか、青天の霹靂の直撃を受けたようなトラブルに巻き込まれて果たせなくなり、やや茫然自失というか失意のどん底というか、途方に暮れていた頃、藤井君から、K4GPに参加する車両を造りたいので「MACRANSA」の型を使わせてほしいという申し出があり、加えて、組立車としてナンバーを取得することも認めてほしいという話もありました。
断るほどの理由も無いので相談に乗っているうちに、巻き込まれたというか、いつしか、そんな計画を熱く語る藤井君や仲間たちと、「MACRANSA」の製作に没頭していた二十歳過ぎの私が時空を超えて意気投合し、気が付けば、童夢ホールディングスが支援する形での本計画がスタートすることになっていたという次第です。

以上のような趣旨を踏まえ、最高のスタッフを投入し最高の設備で開発するという常道とは趣を異にしますが、三重県鈴鹿市の「フヂイ・エンヂニアリング(株)」を中心に集結した若き技術者たちに開発を委託する形を取ります。
ただし、目的が公道を走ることにありますから完成車のクオリティに妥協があってはならないし、製品化には次元の異なる技術やノウハウが求められますから、童夢ホールディングスは十分な開発経験を持つ技術者を中心としたバックアップ体制を組織し、あらゆる側面で開発を支援します。

K4スーパー・スポーツカーの基本コンセプト
本計画の車種が軽四輪であることが誤解を招きそうですが、決して安いスポーツカーを作ろうとの思惑で軽四輪を選んだ訳ではありません。
現在は、とかく大型で大排気量のスーパーカーが話題になりがちですが、MGミジェットやヒーレー・スプライトやLOTUS 7やHONDA S800などの綺羅星のような古き良き時代のスポーツカーを思い出していただいても解るように、本来、スポーツカーとは、軽くて小さくて取り回しの良い俊敏なクルマの代名詞でした。
このようなコンパクトなスポーツカーが少なくなった最大の理由は、現在の厳しくなった安全基準により車体が小さく作れなくなったことにありますが、軽四輪なら実現可能です。
では、安全性は二の次かと言うと、現在は、レーシングカーのシャシーなどで確立されたカーボン・コンポジットによる安全設計が確立されていますし、加えて、一人乗りのレイアウトを採用して周囲をクラッシャブル・ストラクチャーで取り囲んだり、モノコックの開口部を補強して強固なロールバーで取り囲んだり、従来のレーシングカーとは一線を画した安全性を確保できる技術とノウハウがありますから、サーキット・ユースにおいても「絶対に死なないレーシングカー」をテーマに、全く新しいコンセプトの軽四輪スポーツカーの開発が可能であると考えています。

    • ・シャシー/ボディはカーボン・コンポジット製
    • ・エンジンは軽四から選択。2リッタークラスまで搭載可能
    • ・エンジンはミッドシップ
    • ・シングル・シーター
    • ・高度な安全性を確保したうえで、軽四輪としてなるべく小さくまとめる
    • ・並行してEV仕様も開発する。これは主として市街地レース用EVレーサーの研究用
    • ・ボディ・デザインに関しては、ベースモデルは製作するが多様な展開を計画する
    • ・裸のシャシーに見とれるほどの機能的な美しさを追求する
 

スタイリング
前項にもありますようにスタイリングに関しては多様性を持ちますから、これからどのような展開が見られるか予測がつきませんが、プロトタイプのベースモデルのデザインに関しては、お互いに、もう出る幕ではないことは重々承知の上で、「CASPITA」のコンビの復活です。
つまり、林みのるがポンチ絵を描きなぐってクニ伊藤がそれを見られる形にするという、結果が良かったら自分の成果、悪かったら相手の責任という気楽な共同作業で進めます。
クニ伊藤とは「とわ」のデザインをかなり煮詰めてきた経緯がありますから、その流れの上で、スムーズにスタイリング・デザインを進められるものと考えています。

計画は2期に分かれています。
今回のプロジェクトはその第1期としてプロトタイプを開発し、試験的にナンバーを取得するところまでを予定しています。
株式会社 童夢ホールディングスの関与はそこまでとしますが、その結果により、第2期として、より体制を強化した上で生産を視野に入れた次の段階への移行を目指したいと考えています。

開発スケジュール
プロトタイプの発表を2017年の夏までに実施したいと考えています。

【主要関係者と本件の問い合わせ先】
株式会社 童夢ホールディングス 
担当者 林みのる
〒606-8264 京都市左京区北白川小倉町50番148
Tel 075-712-2720 Fax 075-712-2721
E-mail:hayashi@dome.co.jp

フヂイ エンヂニアリング株式会社
担当者 藤井 充
〒513-0826三重県鈴鹿市住吉5丁目1-16
Tel 059-389-6477
E-mail:mitsuru@fujii-engineering.com

有限会社デザインアップル
担当者 西田典幸
〒600-8806 京都市下京区中堂寺壬生川町6-8
Tel 075-352-3187
E-mail:info@d-apple.com

KUNI ITO DESIGN STUDIO LLC
担当者 Kunihisa Ito(伊藤邦久)
5112 Mirror Lake Ct.West Bloomfield MI. 48323 USA
E-mail: kuni505@mac.com
Cellphone: 248-819-0591/USA

有限会社 ひなた屋 (広報担当)
担当者 大串 信
住所 〒249-0004 神奈川県逗子市沼間5-847-57
電話 046-873-4180 Fax 046-873-4181
eメール makoto@ogushi.com

▲これは、かねてより提案してきた安全性の高いレーシングカー・シャシーの概念図ですが、今回の「K4 PROJECT」も同じ考え方の上で成り立っています。
現在のレーシングカーのスタンダードとなっている安全性の高いカーボン・コンポジットを採用するのはもちろん、モノコックの周辺を対衝撃吸収性の高いクラッシャブル・ストラクチャーで囲い、また、モノコックの内側にもドライバーを守るシェルを備えるとともに、転倒や他車の落下に対応したオーバーオール型のロールバーを採用するなど、通常のレーシングカーとは一線を画する安全性を追求しています。
ただし、今回のプロトタイプはJAF-F4のモノコックを流用する為に、インナー・シェルは備えていません。

▲スタイリング・デザインに関しては多様。つまり、このシャシーをファッション・モデルだとすれば車両のボディはコスチュームのような関係であり、固定では無く、いろいろなデザインが生まれることを期待していますので、「この車両の形はこれです」という概念を持たれないような状況を望んでいます。
このイラストは、スタイリング・デザインを進める上での下絵であり、スタイリング・デザインに関してはこれからの開発となりますが、これから、いかようにも変化可能なたたき台のような無機質なベーシックな形を目指しています。